2007-09-01から1ヶ月間の記事一覧
アメリカ版 「エスクァイア」 全表紙896エスクァイアが日本版を創刊してから20年も経つんですね。それを記念して出た本書は、読むより、見るものです。ちょっとした解説や、こぼれ話が書いてあるんだけど、結構興味深い話しがいくつもあって面白い。雑誌自体…
なんていうか、懐かしくもあり、気恥ずかしくもあり・・・馬鹿っぽくて、ポジティブで何をやっていても怖いもの知らずでノーテンキな時代の代表がディスコだった。本書は著者が自分の当時のディスコ体験、思い出となどのエッセイと共に、当時はやっていたデ…
第1回の芥川賞は、石川達三が「蒼茫」で受賞している。「社会派」と言われるだけあって多くの問題作を世に出している。「風にそよぐ葦」「生きている兵隊」「人間の壁」なども読んだ。確かにこれらは評価の高い作品なのだろう。が、読んだのが高校生の頃から…
この本に出会ったのは高校生時代だったが、読みやすく、面白かった。おかげで安部公房にはまってしまったが、いずれの作品も不思議ワールド全開という感じである。砂砂砂砂砂砂砂砂砂砂砂砂砂砂砂砂砂砂砂砂砂砂砂砂砂砂砂砂砂砂砂砂砂砂砂砂砂砂砂砂砂砂砂…
最近びっくりしたのが、本屋で聴診器を売っていたことかな。その名も「聴診器ブック」。思わず手にとって、しげしげと見てしまった。メタボリックや子供の健康が気になる人に、なんて書いてあるのでちょっと触手が動いたのだが、聴診器を本屋さんで買っても…
最近、本を買うと、「カバーをかけますか?」と聞かれることが多くなった。エコを考えると「結構です」と言わなければいけないかも、とは思うのだが勝手ながらこちらにも事情がある。未読本はカバーがかかっていて、読み終わるとカバーをはずす、ということ…
ノンフィクションを読むようになったのは、柳田邦男がきっかけだった。小学生のとき、パイロットになりたいと漠然と考えていたせいか、中学生になっても航空機の雑誌などを定期的に読んでいた。その雑誌中に、世界で起きていた航空事故の概要が載っているコ…
先日、テレビで幻冬舎の見城徹氏が「バー・ラジオ」で尾崎氏と話している映像が流れていたのを見かけた。尾崎氏はだいぶお年を召していたが、まだまだ元気そうだった。バー・ラジオのカクテルブックはサラリーマンの頃、気分を変えるときにちょっと手に取っ…
スノーケリングを始めて7~8年になります。ほとんど同じ場所です。でも全然飽きません。毎回新しい発見があります。普段の忙しさなど忘れてしまうくらい楽しいものです。小さいけど熱帯魚の群れ、キビナゴの大群、ハコフグやイカ、ヒトデやウツボやウミウシ…
正直なところ村上龍の作品は、ほとんど読んでいると思うが、期待はずれのもののほうが多い。「限りなく透明に近いブルー」はドラッグで見る妄想みたいなものだし、グロい。吐き気がする本は初めてだった。「海の向こうで戦争が始まる」は抽象的なイメージが…
「ボートの三人男―犬は勘定に入れません」(ジェローム・K・ジェローム)へオマージュを捧げている「犬は勘定に入れません…あるいは、消えたヴィクトリア朝花瓶の謎」(コニー・ウィリス)を2年前くらいに読んだ。「ボートの三人男」は読んでいないので、機…
星新一の発想力は並大抵なものではない。登場人物の特徴や情報を徹底的にシンプルにすることで今でも古さを感じさせない。そして、現在の社会にそのままあてはまる風刺、ブラックユーモアが満載である。星新一の自選短編集の「ボッコちゃん」はその中でもダ…
何だか面白い本を読んでしまった。こんな読後感でした。不思議な語りかけ風な文体は最初違和感があったが、それが効果をかもし出しているのでしょう。慣れればむしろ、その潔さが気持ちいい。感情移入がほとんどなく、さばさばと進んでいる感じとかもよし。…
タイミング的には、映画の公開に合わせているような感じになってしまうので後回しにしようかと思ったけど自分の決めた順番にできるだけ合わせたいので仕方ないか。私が重松清の「くちぶえ番長」の項で書いた文章を引用します。>子供には子供の世界があるのは…