吉祥読本

読書感想。面白そうな本なら何でも読みたい!

2008-04-01から1ヶ月間の記事一覧

大きな文字の本

ここ数日、書店に行く度、今までと違う本の探し方をしています。「文字が大きくて、大人が読める本」です。もしくは「行間の開いている本」。絵本とか詩でもいいのですが、娯楽としても普通に読める本なんですが、探してみると結構見当たらない。なぜ探して…

陽気なギャングの日常と襲撃 --伊坂幸太郎

いいキャラクターが揃ったギャングたちをより深く知りたくなるのは仕方がない(笑) それにしても「例の4人組」それぞれの「日常」を小説にしてしまうとは。 相変わらずな軽妙な会話の応酬を楽しめます。 それでいて当然のように絡み合う伏線もよし。 ただ…

将棋の子 --大崎善生

大崎善生作品の感想、2本目です。聖の青春では村山聖という人物をメインに書かれた作品ですが、本作品は成田というひとりの男を軸に、プロ棋士になれなかった男たちを通して将棋の世界を浮き彫りにした作品といっていいでしょう。 「BOOK」データベースより…

透明人間の告白(上・下) --H.F.セイント

なんだか集中力低下というかテンパってる。ぐるぐるしている。考えなきゃいけないことがいっぱいあるのに、ありすぎて整理がつかない。。。。なんて思っていたらこの本のこと思い出して、本日、現実逃避の、じゃなくて気分転換の読書感想第2弾を書き上げて…

アブサン物語 --村松友視

久しぶりに村松友視の本を読みました。時代屋の女房と、読んだはずだという記憶しかない本が何冊か。。。読もうと思った理由は猫の話しだったから。21歳の長寿猫「アブサン」と村松夫妻の交流が淡々と描かれている。出会いから別れまで。猫を飼っている人な…

墓場鬼太郎 貸本まんが復刻版(1) --水木しげる

かなり曖昧な記憶をもとにしているので間違った事を書いてしまうかもしれませんがお許しください。小学生3~4年生の頃、野球に飽きると一人で近所の図書館に行っては時間をつぶすことがありました。ある日、ハードカバーなので気付かなかったのですが、白土…

マッハの恐怖、続・マッハの恐怖 --柳田邦男

小学生から中学生にかけて、将来就きたいと漠然と考えていた職種がいくつかりましたが、その中でも飛行機の操縦士には特に惹かれていました。きっかけは「ゼロ戦」好きだったからなんですが。パイロットは今でも人気職種なのだろうか。初期作品を振り返るシ…

冷蔵庫より愛をこめて --阿刀田高

初期作品を振り返るシリーズ第五弾です。ブログをはじめて、最初に取り上げた作品が阿刀田高のナポレオン狂でした。自分の最初の文章を読むと恥ずかしいですね。今は恥ずかしくないかって突っ込まれそうですが、十分恥ずかしいです。はい。慣れただけです。…

魔術はささやく --宮部みゆき

今更ながら、初めて読む作家さんです。初期作品シリーズ第四弾です。fairwaywindさんのお奨めで宮部作品を購入したのですが、ようやく読み終わりました。初期作品シリーズを思いついたのは、この作品の感想を4月中にアップするための自分に対するプレッシャ…

となり町戦争 --三崎亜記

三崎亜記をはじめてテレビで見た時、びっくりしました。。。。 初期作品シリーズ第三弾は三崎亜記です。 「BOOK」データベースより引用 ある日届いた「となり町」との戦争の知らせ。僕は町役場から敵地偵察を任ぜられた。だが音も光も気配も感じられず、戦時…

六番目の小夜子 --恩田陸

今回突然命名しましたが(笑)、初期作品シリーズ第二弾は恩田陸。まだそれほど冊数は読んでないのですが、分冊が多いので沢山読んでる気になっています。私が読んでる中では例えば「上と外」で6冊、「蛇行する川のほとり」で3冊ってこれだけで9冊。それぞれ…

夏と花火と私の死体 --乙一

さて、新年度そうそう目がさめるようなパンチを喰らったのですが、心機一転です。ということで、4月ですね。今更ですが(笑)街のあちこちにルーキーズが闊歩しているのが目に付きます。私にもあんな時代が・・・しばし遠くを見てしまいましたが、それにちな…