吉祥読本

読書感想。面白そうな本なら何でも読みたい!

2009-11-01から1ヶ月間の記事一覧

SOSの猿 --伊坂幸太郎

ひきこもり青年の「悪魔祓い」を頼まれた男と、一瞬にして三〇〇億円の損失を出した株誤発注事故の原因を調査する男。そして、斉天大聖・孫悟空。救いの物語をつくるのは、彼ら……。著者最新長篇。(中央公論社Webサイトより引用) 「あるキング」で、ある意…

ららら科學の子 --矢作俊彦

男は殺人未遂に問われ、中国に密航した。文化大革命、下放をへて帰還した「彼」は30年ぶりの日本に何を見たのか。携帯電話に戸惑い、不思議な女子高生に付きまとわれ、変貌した街並をひたすら彷徨する。1968年の『今』から未来世紀の東京へ―。30年の時を超え…

安徳天皇漂海記 --宇月原晴明

壇ノ浦の合戦で入水した安徳天皇。伝説の幼帝が、鎌倉の若き詩人王・源実朝の前に、神器とともにその姿を現した。空前の繁栄を誇る大元帝国の都で、巡遣使マルコ・ポーロは、ジパングの驚くべき物語をクビライに語り始める。時を超え、海を越えて紡がれる幻…

美女と竹林 --森見登美彦

美女に会ったら伝えてくれ。俺は嫁を大事にする男だと。妄想と執筆に明け暮れた、多忙にして過酷な日々。森見登美彦氏を支えてくれたのは、竹林であった。美女ではないのが、どうにも遺憾である。虚実いりまぜて、タケノコと一緒に煮込んだ、人気文士の随筆…

世界の中心で愛を叫んだけもの --ハーラン・エリスン

「百年の誤読」で豊崎先生が例の「セカチュー」を叩いた時にこの作品を読まねばと思い、速攻で積んでおいたのですが読んで大正解。まったく意図しなかったものの、ディックの「流れよ我が涙、と警官は言った」を読んだあとにこの作品をセレクトしたために図…

流れよ我が涙、と警官は言った --フィリップ・K・ディック

最近、新装版がでましたね。サンリオSF文庫を積んであったのですが。。。読み遅れました。 何もかもが管理された世界。テレビの大スターだったジェイスン・タヴァナーは、ある日突然 自分の存在を証明するものが全く無い、「存在しない」存在となってしまっ…

星新一時代小説集 天の巻 --星新一

星新一×松本大洋 最強のコラボレーション! 「ショートショートの神様」が遺した傑作時代小説の数々を収録 と言っても絵の掲載数は少ない。まあいいか。大好きな二人のコラボですから当然見つけるなり購入しました。 「殿さまの日」「江戸から来た男」「道中…

たたり --シャーリイ・ジャクスン

心霊学研究者モンタギュー博士は、幽霊屋敷として知られる「丘の屋敷」を調査するため三人の男女を呼び集めた。まるで意志を持つかのように彼らの前に怪異を繰り広げる「屋敷」。そして図書館に隠された手稿が繙かれ、秘められた過去が明るみに出るとき、何…

マイケル・ジャクソン THIS IS IT

11/3、夫婦揃って文化の日に行ってきました。朝の9時から映画館で観るなんて生まれてはじめてでしたが昼の部のいい席は予約でほぼ埋まっていたので頑張りました。いやあ、行って良かった!!大音響で、大きなスクリーンでマイケルを観ることができる機会はそ…

フリーター、家を買う。 --有川浩

近所の古書店で出るのを待っていたのですが、取引先に打ち合わせに行った際にはじめて入った古書店で入手できました。題名が示す通り、就職して三ヶ月で気に入らない会社をやめ、フリーターをやっていた武誠治が母親の心の病をキッカケに一念発起し、就職活…