吉祥読本

読書感想。面白そうな本なら何でも読みたい!

2009-04-01から1ヶ月間の記事一覧

雷電本紀 --飯嶋和一

相撲に関する小説やノンフィクションは読んだ記憶がなく、相撲もので思い出すのは、さだやす圭さんの「ああ播磨灘」という漫画と周防監督の映画「シコふんじゃった」くらいでしょうか。相撲のシーンを小説で読んでも面白くないと思ってましたが、なんてこと…

シー・ラブズ・ユー―東京バンドワゴン --小路幸也

東京バンドワゴンの続編、ようやく読みましたぁ。登場人物が多いので覚えているのかちょっと不安でしたが、案外覚えているものですねぇ。おかげでスラスラ読めました。今回気付いたのですが「東京バンドワゴン」が正式店名は「東亰バンドワゴン」だったって…

吉原手引草 --松井今朝子

「BOOK」データベースより引用廓遊びを知り尽くしたお大尽を相手に一歩も引かず、本気にさせた若き花魁葛城。十年に一度、五丁町一を謳われ全盛を誇ったそのとき、葛城の姿が忽然と消えた。一体何が起こったのか?失踪事件の謎を追いながら、吉原そのものを鮮…

黒い家 --貴志祐介

第4回日本ホラー小説大賞大賞受賞作。 ようやく、貴志さんでビューです。 主人公の若槻は保険金の支払い査定という業務を行っているのだが、作者自身、保険会社に勤めていただけあって内情がかなり詳細に書き込まれています。ストーリーは若槻の日常業務を綴…

サウンドトラック(上下) --古川日出男

「BOOK」データベースより引用東京は異常な街に変貌していた。ヒートアイランド現象によって熱帯と化し、スコールが降りそそぐ。外国人が急増し、彼らに対する排斥運動も激化していた。そんな街に戻ってきた青年トウタと中学生ヒツジコ。ふたりは幼いころ海…

少女七竈と七人の可愛そうな大人 --桜庭一樹

ここのところ次々と桜庭作品が文庫化されている気がする。「赤朽葉家の伝説」の出る日も近いか?おかげでなかなか先にすすめないでいるが、この作品は「赤朽葉家の伝説」を読む前に読んでおいて良かったのかもしれない。(でも早く読みたい赤朽葉家) 「BOOK…

オレたちバブル入行組 --池井戸潤

「BOOK」データベースより引用大手銀行にバブル期に入行して、今は大阪西支店融資課長の半沢。支店長命令で無理に融資の承認を取り付けた会社が倒産した。すべての責任を押しつけようと暗躍する支店長。四面楚歌の半沢には債権回収しかない。夢多かりし新人…

黒猫・アッシャー家の崩壊 --エドガー・アラン・ポー

「黒猫・アッシャー家の崩壊 ポー短編集I ゴシック編」 蘆屋家の崩壊を読んで、すかさず入手しました。6編中、再読が3篇でした。ポー生誕200年記念で出版されたらしい。1800年代に生き、これらの作品を書き上げていた事に改めて驚嘆します。本作に納められ…