吉祥読本

読書感想。面白そうな本なら何でも読みたい!

2010-03-01から1ヶ月間の記事一覧

信長(あるいは戴冠せるアンドロギュヌス) --宇月原晴明

1930年、ベルリン滞在中のアントナン・アルトーの前に現れた日本人青年は、ローマ皇帝ヘリオガバルスと信長の意外なつながりを彼に説いた。そして口伝によれば、信長は両性具有であった、と…。第11回日本ファンタジーノベル大賞受賞作。 (本書裏表紙より抜…

TVJ --五十嵐貴久

テレビ局を謎のグループが乗っ取って、人質の一人になった彼氏を婚約者のOLが孤軍奮闘する、という内容。えと、ハッキリ言って突っ込み始めると字数制限に引っかかるくらい突っ込みどころ満載です。OL版「ダイ・ハード」であり、それに村上龍の「半島を出よ…

フレドリック・ブラウン傑作集 --フレドリック・ブラウン

ロバート・ブロック編 星新一訳「闘技場」「イメージ」「事件はなかった」「忠臣」「アイネ・クライネ・ナハト・ムジーク」「人形芝居」「黄色の悪魔」「最初の接触」「ジェイシー」「狂った星座」「回答」「ギーゼンスタック一族」「鏡の間で」「ノック」「…

古書の来歴 --ジェラルディン・ブルックス

100年ものあいだ行方が知れなかった「サラエボ・ハガダー」が発見された----連絡を受けた古書鑑定家のハンナは、すぐさまサラエボに向かった。鑑定を行ったハンナは、羊皮紙のあいだに蝶の羽の欠片が挟まっていることに気づく。それを皮切りに、ハガダーは封…

3001年終局への旅 --アーサー・C・クラーク

宇宙の旅もいよいよ終局へ。ついに3001年まで無事?到達いたしました。最後の主役は「フランク・プール」2001年宇宙の旅でディスカバリー号に同乗していたボーマン船長の同僚であり、HALによって殺された宇宙飛行士である。その彼がどうして主役かというと、…