吉祥読本

読書感想。面白そうな本なら何でも読みたい!

2010-04-01から1ヶ月間の記事一覧

[ウィジェット]と[ワジェット]とボフ --シオドア・スタージョン

超反射“シナプス・ベータ・サブ16”の調査に地球にやってきた探検隊は、ある下宿に人類のサンプルを集めて観察を始めるが、彼らはみなそれぞれに問題を抱えていて…。スタージョン的テーマが展開される表題作をはじめ、他人が必要としているものが読めてしまう…

鹿男あをによし --万城目学

ようやく文庫が出たので早速読みました。「マドレーヌ夫人」で気になっていたのでいいタイミングです。ドラマ化された時はあまり面白さを感じなかったので途中で観るのを止めてしまい、一抹の不安があったのですが杞憂に終わりました。大学の研究室で失敗を…

オー!ファーザー --伊坂幸太郎

「やっと会えたね」。。。。。そんな誰かさんの台詞のようにつぶやきたくなるくらい久しぶりの伊坂ワールドです。ここのところの実験的伊坂作品から比べると懐かしい路線ですが、戻ったのではなくてかつて新聞に連載されていた作品の遅れてやってきた単行本…

星新一時代小説集 地の巻 --星新一

「ねずみ小僧次郎吉」「藩医三代記」「かたきの首」「島からの三人」「元禄お犬さわぎ」「厄除け吉兵衛」松本大洋氏がイラストを添えているコラボ第二弾の短編集。「ねずみ小僧次郎吉」 次郎吉がねずみ小僧をはじめた過程と、その名声をあっという間に掠め取…

やんごとなき読者 --アラン・ベネット

児童書のように行間が空いていてそれでいて短くて、読み易いったらない作品ですがさらになんともユーモア溢れるお話で嬉しくなります。英国王室の女王がひょんなことから読書に目覚め、のめりこむことによって振り回されるお付きの人々との間で起きる攻防戦…

虐殺器官 --伊藤計劃

ゼロ年代のSFを読んでみたくて気になっていた作品を読みました。テロとの戦いを繰り広げているアメリカの情報軍、特殊検索群i分遣隊大尉であるクラヴィス・シェパードが大量殺戮に関係していると見られる謎の男、ジョン・ポールを追って紛争地域に潜入する、…

夜更けのエントロピー --ダン・シモンズ

今年の年度末は何時にも増して忙しく、3月は休みを一日も取れませんでしたとさ。花粉症も相まってグダグダなんですがこんな時にこの作品を読んだのはきつかった。。。いや忙しいのは贅沢な悩みかもしれませんけどね。。。今週こそ休みがとれるといいな。はあ…