吉祥読本

読書感想。面白そうな本なら何でも読みたい!

2011-09-01から1ヶ月間の記事一覧

後藤さんのこと /円城塔

円城作品は二冊目。一言で言うとよくわからないが面白い。 楽しめたのが「後藤さんのこと」と「The History of the Decline and Fall of the Galactic Empire」。いずれも文体といい言葉の扱い方といい表記の仕方といい既存の小説に対するチャレンジするかの…

ジャック・マイヨール、イルカと海へ還る /ピエール・マイヨール/パトリック・ムートン

題名が似通っていてわかりにくいが、ジャック・マイヨールの兄による弟ジャック・マイヨールの評伝。子供の頃から死を選択する晩年までを身近なところから見ていた兄の言葉は、一定の距離感を保ちながら客観的に弟を見ている。思っていたよりも肩入れが少な…

イルカと、海へ還る日 ::ジャック・マイヨール

ジャック・マイヨールといえば映画「グラン・ブルー(邦題はグレート・ブルー)」を思い出す人も多いでしょう。個人的にはジャン・レノが演じたライバル、エンゾの印象が強いのですが。。。 素潜りで世界記録を何度も打ち立てた人で、世界中を旅しながら色々…

銭の弾もて秀吉を撃て /指方恭一郎

「城山三郎経済小説大賞」受賞作。この賞に関しては本書を読むまで知りませんでした。ダイヤモンド社から出版しているだけのことはあって歴史小説かつ経済小説です。作品は天下人となった秀吉が博多の豪商、島井宗室に「朝鮮出兵」の先鋒として協力を求める…

「ヤ行、ラ行、ワ行」の作家

★「ヤ行」の作家【ヤ】●ロバート・F・ヤングたんぽぽ娘【ユ】●ヤーコブ・フォン・ユクスキュル 【ゲオルク・クリサート(絵)】生物から見た世界 ★「ラ行」の作家【ラ】●フリッツ・ライバー跳躍者の時空●H.P.ラヴクラフトラヴクラフト全集〈5〉ラヴクラフト…

「マ行」の作家

【マ】●ジャック・マイヨールイルカと、海へ還る日●ピエール・マイヨールジャック・マイヨール、イルカと海へ還る●ジョージ・R・R・マーティン洋梨形の男サンドキングズ●パトリック・マグラア失われた探険家●ベン・マッキンタイアー英国二重スパイ・システム…

「ハ行」の作家

【ハ】●アンソニー・バージェス時計じかけのオレンジ●トム・バージェス喰い尽くされるアフリカ 欧米の資源略奪システムを中国が乗っ取る日●ロバート・A・ハインライン夏への扉●オルダス・ハクスリーすばらしい新世界●マーク・ハッドン夜中に犬に起こった奇妙…

「タ行」の作家

【タ】●ジャレド・ダイアモンド文明崩壊●ジョージ・ダイソンチューリングの大聖堂: コンピュータの創造とデジタル世界の到来●ジェイムズ・ティプトリー・ジュニアすべてのまぼろしはキンタナ・ローの海に消えた●ゲイ・タリーズ汝の父を敬え【チ】●G.K.チェス…

「サ行」の作家

【サ】●ロベルト・サヴィアーノ死都ゴモラ---世界の裏側を支配する暗黒帝国●サキサキ短編集レジナルド●アーネスト・サトウ一外交官の見た明治維新【シ】●フェルディナント・フォン・シーラッハ犯罪罪悪コリーニ事件禁忌カールの降誕祭テロ●フランク・シェッ…

「カ行」の作家

【カ】●キアラン・カーソン琥珀捕りシャムロック・ティートーイン クアルンゲの牛捕り●レイチェル・カーソン潮風の下で海辺―生命のふるさとわれらをめぐる海沈黙の春センス・オブ・ワンダー●トルーマン・カポーティ冷血●ロバート・カレン子供たちは森に消え…

「ア行」の作家

【ア】●ギルバート・アデア閉じた本●ケイト・アトキンソン世界が終わるわけではなく●デービッド・アトキンソンデービッド・アトキンソン 新・観光立国論●デイヴィッド・アーモンド肩甲骨は翼のなごり【イ】●グレッグ・イーガンTAP●ジェニファー・イーガンな…