吉祥読本

読書感想。面白そうな本なら何でも読みたい!

2012-12-01から1ヶ月間の記事一覧

2012年の印象的な本

今年は大作が多かったので、冊数的には少ないが読み応えがあって充実していたと思う。67冊でした。 ※読めてよかった3冊 ●チェスの話 -ツヴァイク短篇選 シュテファン・ツヴァイク ●キネマの神様 原田マハ ●木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか 増田俊也 …

2012年12月の読書リスト

2012/12/1読了/チェスの話 -ツヴァイク短篇選シュテファン・ツヴァイク 「本のおかわりもう一冊」で紹介されていて、故児玉清さんが大好きだった作品らしい。 狂気に包まれた社会背景によって産み出された小さな狂気と悲哀の物語たちを 取り憑かれたように読…

2012年11月の読書リスト

2012/11/1読了/ならずものがやってくるジェニファー・イーガン 関連する人々の時代や視点を変えながらの連作集は、様々な手法を駆使しながら切なく、 ところどころ痛く、でもしみじみと心に沁みる様々な人生を見事に描いている。 否が応でも「ならずもの」を…

2012年10月の読書リスト

2012/10/3読了/日ソ国交回復秘録 北方領土交渉の真実松本俊一 永らく解決できないで今に至る北方領土に関しては漠然とした知識しか持っていなかったが、 日ソ国交回復交渉の全権を務めた松本俊一氏によって記録された交渉の経緯、 諸々の感情などが多くの外…

2012年9月の読書リスト

2012/9/12読了::屍者の帝国伊藤 計劃、円城 塔 「虐殺器官」「ハーモニー」の流れを汲み、円城塔が伊藤計劃の魂を掘り起こそうとした形跡が 随所に溢れている。 展開は円城作品だなと思うし、ストレートに楽しめたわけではないが、 しかしよくここまで作り上…