吉祥読本

読書感想。面白そうな本なら何でも読みたい!

2019-05-01から1ヶ月間の記事一覧

NEW POWER これからの世界の「新しい力」を手に入れろ

著者:ジェレミー・ハイマンズ/ヘンリー・ティムズ翻訳:神崎朗子出版社:ダイヤモンド社 従来の中央集権的なアプローチで影響力を行使する「オールドパワー」から、個人やアメーバ型の集団による影響力を行使する「ニューパワー」への移行を実例を挙げて解…

周瑜 「赤壁の戦い」を勝利に導いた呉の知将

著者:菊池道人出版社:PHP研究所 かなり前から積んでいたが、整理していたら出てきたので読みました。三国志は多くの魅力的な人物が登場するが、呉の中ではトップクラスの知名度なので凡そどのような活躍をしてきたかは知っているものの機会があればやはり…

零號琴

著者:飛浩隆出版社:早川書房 特種楽器技芸士と相棒のドタバタSFって表現は単純に過ぎるかもしれないがある意味予想を裏切られた展開だった。「美縟」という惑星の首都で行われる開府五百年祭で想像を絶する巨大楽器の演奏、住民が参加する假劇やら描かれる…

歪み真珠

著者:山尾悠子出版社:筑摩書房(ちくま文庫) 一切無駄のない濃縮された短編集に感想を述べるほどの適切な言葉がなかなか見つけられない自分が歯がゆい。ある状況の断片を描いているだけで小説なのか?と思うものもあるが、著者の紡ぐ美しくて残酷で幻想的な…

麒麟児

著者:冲方丁出版社:KADOKAWA 勝海舟と西郷隆盛により成し遂げられた「江戸無血開城」の息詰まる交渉をメインに二人の人物像を描いている。お互いの立場をわきまえながら、相手を尊重しつつ最善の落としどころを目指す様は緊張の連続。その二人をサポートす…