吉祥読本

読書感想。面白そうな本なら何でも読みたい!

2019-06-01から1ヶ月間の記事一覧

最初の悪い男

著者:ミランダ・ジュライ翻訳:岸本佐知子 出版社:新潮社 43歳独身のシェリルと20歳の巨乳で足の臭い上司の娘、クリーの共同生活は過激で噛み合わず、どう展開するのだろう。 その一点の興味だけで最後まで読み切った。ほぼ妄想だらけで何事においても痛い…

生まれ変わり

著者:ケン・リュウ翻訳:古沢嘉通/幹遙子/大谷真弓 出版社:早川書房 短編なので他の作品の合間に読み、3月から読み始めてもう6月も終わろうとしているなかでようやく読了。最初のころはだいぶ忘れてしまっているため、ざっとめくりながら思い出す。ちょっ…

ノーサイド・ゲーム

著者:池井戸潤出版社:ダイヤモンド社 社会人ラグビーを題材にした安定の池井戸作品。本社から左遷され、素人ながらラグビーチームの再建、本社や協会との確執などを乗り越えるべく主人公の奮闘が描かれる。読んでいて結末はもうだいたい予測がつくし、そん…

もののふの国

著者:天野純希出版社:中央公論新社 螺旋プロジェクトの一冊。平将門や足利尊氏、織田信長、西郷隆盛など歴史上の人物が時代を追って多数登場させ、螺旋プロジェクトの基本ルールである海族と山族の争いを絡めたファンタジックな歴史小説という感じ。スタン…

偶然の聖地

著者:宮内悠介出版社:講談社 試行錯誤しながら読んでいたら時間がかかってしまった。本文を読みながら注釈を読むとリズムが崩れて意味不明となってしまうので章を一気読みして注釈を読みに戻り、注釈を読んでからその前後を読み直す、の繰り返しで落ち着い…