吉祥読本

読書感想。面白そうな本なら何でも読みたい!

2020-08-01から1ヶ月間の記事一覧

独ソ戦 絶滅戦争の惨禍

著者:大木毅出版社:岩波書店 クレフェルトの「補給戦」でも言及されていたと思うが(曖昧だが・・・)、 ドイツ軍の兵站に対する考え方がより具体的に示されていて理解が深まった。 またドイツとソ連(ヒトラーとスターリン)の悲惨な戦争が どのようなイ…

写楽

著者:皆川博子出版社:KADOKAWA 観ていないが確かに映画はあったことは覚えている。 そのシナリオを皆川博子が書いていたとは巻末を読むまで知らなかった。。。 写楽の正体は諸説あるが、本作でも役者として描かれている。 彼がどんな生活を送り、蔦重こと…

筒井康隆、自作を語る

著者:筒井康隆編集:日下三蔵 出版社:早川書房 日下三蔵によるインタビューと、トークイベントを書き起こした本。 それと自選短篇集の解題と全著作リストが収録されている。 文庫版が出たので購入。 筒井作品は全て読んでいるわけではないので、巻末リスト…

四畳半タイムマシンブルース

著者:森見登美彦出版社: KADOKAWA 久しぶりのモリミーです。 原案となっている「サマータイムマシン・ブルース」は舞台、映画なのだが 知識が全くないのでコラボといっても何が?という感じだが 何とかなるでしょ、と読み始める。 四畳半神話体系の面々に…

じんかん

著者:今村翔吾出版社:講談社 怒涛の図書館本が落ち着いて、ようやく積んでいた本書を読むことができました。 直木賞は逃したものの、非常に面白い作品でした。 織田信長が小姓の狩野又九郎に松永久秀を語るという設定にまず驚かされるが、 度重なる裏切り…