吉祥読本

読書感想。面白そうな本なら何でも読みたい!

2021-09-01から1ヶ月間の記事一覧

良い戦略、悪い戦略

著者:リチャード・P・ルメルト翻訳: 村井章子出版社:日本経済新聞出版社 2012年に日本語版が出版のため最新情報ではないが、 内容は至ってシンプルなのでさほど古さは感じない。 言われてみれば当たり前の内容だが、案外実行し続けるのは難しい。 シンプ…

最悪の予感-パンデミックとの戦い

著者:マイケル・ルイス翻訳:中山宥出版社:早川書房 2000年初頭、科学研究コンテストで新型インフルエンザを課題とした親子、 ブッシュ政権でパンデミック対策のために召集された医師、 地方の保険衛生官が抱いた違和感など、個別のわずかな人たちがアメリ…

喰うか喰われるか 私の山口組体験

著者:溝口敦出版社:講談社 溝口さんの著書は何度か読もうかな、と思うことがありながら結局初読み。 山口組を長年観察してきただけあって、まるでアチラの世界の人か? と、思えるような不思議な関係性を淡々と描いている。 ご自身や息子さんが襲撃された…

夜想#山尾悠子

出版社: ステュディオ・パラボリカ 雑誌「夜想」の山尾悠子特集号。 読み応えたっぷり。 山尾悠子の作品は読んでいるものの、多分半分も理解できていないことは 認識している。 山尾悠子に思い入れのある人たちの評論や熱い感想を読むにつれ、 その認識が正…

テスカトリポカ

著者:佐藤究出版社:KADOKAWA 「中国・SF・革命」にあった「ツォンパントリ」(本書にも出てきた)が 印象的だったので本書にチャレンジしたがなかなかハードな作品だった。 メキシコの麻薬カルテルの抗争、東南アジアや日本の犯罪組織による臓器売買や 容…

起業の天才!-江副浩正8兆円企業リクルートをつくった男

著者:大西康之出版社:東洋経済新報社 個人的な感想だが、リクルートという会社は初めて知った時から今まで、 ほぼ一貫してイメージが大きく変わらない。 胡散臭いなと思った第一印象だったが、それはむしろそれまでの日本には無い タイプの会社だったが故…