吉祥読本

読書感想。面白そうな本なら何でも読みたい!

2022-10-01から1ヶ月間の記事一覧

危機の外交 岡本行夫自伝

著者:岡本行夫出版社:新潮社 テレビでたまにお見かけする程度で、人物や仕事のことは正直よく知らなかった。 コロナで亡くなってしまったが、本書を読み、もう少し活躍してほしい 人物だったと思う。 日本の外交は一体機能しているのだろうか? 常々危惧し…

ベストSF2022

編集:大森望出版社:竹書房 大森望が選ぶ2021年の短編SFベスト10。(中編がひとつ) なぜか不思議な生き物を扱う作品多し。 良かった作品は酉島伝法の「もふとん」と伴名練の「百年文通」。 眠りの質が悪い者としてか結果がどうあれ取り敢えず「もふとん」…

怪虫ざんまい 昆虫学者は今日も挙動不審

著者:小松貴出版社:新潮社 かなりニッチな分野の昆虫に対する熱量が凄い。 いろいろな世界があるのだなあ。 井戸のポンプをひたすら漕いで忍耐勝負のプラナリアを探す姿は 想像するだけで奇妙で圧倒されそうだが、その執念には恐れ入る。 ただ、コロナで行…

骸骨:ジェローム・K・ジェローム幻想奇譚

著者:ジェローム・K・ジェローム翻訳:中野善夫出版社:国書刊行会 「ボートの三人男」以外の作品を知らなかったし、意外な分野でもあり 好みの内容らしいし、これは読まねばと思ってから少し時間だ経ってしまった。 幻想、怪奇、ディストピア、ファンタジ…