吉祥読本

読書感想。面白そうな本なら何でも読みたい!

2023-03-01から1ヶ月間の記事一覧

火を熾す (柴田元幸翻訳叢書―ジャック・ロンドン)

著者:ジャック・ロンドン翻訳:柴田元幸出版社:白水社 積んでいるロンドンを差し置いて、またまた寄り道。 しかし、こんな成果のある寄り道なら何度でもしたいもの。 もっと早く本書を読んでいればよかったと後悔しています。 極めて厳しい自然の中をサバ…

赤死病

著者:ジャック・ロンドン翻訳:辻井栄滋出版社:白水社 図書館で本書の存在に気付きました。 積んでいる「ジョン・バーリーコーン」「マーティン・イーデン」 があるのですが 薄くてすぐ読めそうだから先に読むことに。 出版のタイミングが2020年。コロナ禍…

情報セキュリティの敗北史-脆弱性はどこから来たのか

著者:アンドリュー・スチュワート翻訳:小林啓倫出版社:白揚社 数多くの参考資料を丹念に辿り、黎明期から今に至る歴史と問題点を簡潔に 提示している。 コンピュータやネットワークの進化は当然セキュリティリスクの増加を 招くこととなる。 経済性や国家…

君のクイズ

著者:小川哲出版社:朝日新聞出版 クイズ番組の決勝で対戦相手が問題を読む寸前にボタンを押し、正解する。 負けたプレイヤーはヤラセを疑いながらも、正解を導き出す可能性があるのか?を 考察しながら真実を探る過程が描かれる。 昔から早押しクイズは観…

まず牛を球とします。

著者:柞刈湯葉(いすかり ゆば)出版社:河出書房新社 本書の中では「改暦」のみ既読。 表題作はてっきりコミカルなSFかと思っていたが普通に面白いし リアリティもあってなかなか良い。 単純化してモデリングするのはよくある手法だと思うが、それでもユニ…