伊東潤
著者:伊東潤出版社:徳間書店 佐渡、花街、奥深い山で繰り広げられる逃亡劇など3篇の逃亡、追跡が描かれる。 逃亡と言えば吉村昭さんの「長英逃亡」「破獄」などが思い浮かぶ。 客観的に読む逃亡を扱う作品はとても面白いが、 理不尽に逃亡を余儀なくされる…
著者:伊東潤出版社:幻冬舎 関が原を描いた「天下大乱」に続き、その後の大阪の陣までの 家康と淀殿(茶々)の戦いが描かれる。 立場は違えど静謐を求め、子供を案じる親の心情は共通するもの。 秀忠に盤石な体制を引き継がせようとする家康と、 豊臣家のプ…
著者:伊東潤出版社:朝日新聞出版 秀吉の死後から関ヶ原の決着までを徳川家康と毛利輝元の視点から描かれる。 毛利や大阪方を操る石田三成が直接的には出てこないのは新鮮。 また、戦闘の場面はあっさりと描き、主に心理的な駆け引きや会話メインの展開は …
著者:伊東潤出版社:中央公論新社 八甲田雪中行軍訓練を題材としたミステリー仕立ての作品。伊東潤さんの現代ものは初めて読みました。八甲田雪中行軍を描くパートと、当時の謎を特集記事にして雑誌に掲載しようとする出版社を描く現在のパートが交互に描か…
著者:伊東潤出版社:幻冬舎 「天下人の茶」では秀吉と利休の関係を、周囲の人からの視点で紐解いていたが、 本作はがっつりと利休の内面が描かれていた分、格段に面白い。 信長、秀吉に重用され、茶の湯で武人を鎮め静謐を求め続ける利休の生涯が描かれる。…
著者:伊東潤出版社: KADOKAWA 裏切ったり裏切られたりを繰り返して敵味方がわかりにくい戦国時代だが、大義のため、信念のため、矜持のため、世話になった人のため等々、自分の欲望や生き残るために裏切るのではなく、自らの死をもって裏切る選択をした人が…
あっという間に今年も終わりです。仕事は18時頃には終わりたいな。ブログを更新してる場合じゃないか(苦笑) 2017/12/5読了 /西郷の首 伊東潤 まさか加賀藩の人間がメインだとは思えない題名だったが、読み終わると納得。 明治維新の加賀藩士に関する本は読…
世の中、あちこち騒がしいなあ。積んでいる本が思っている以上に読めなかったので、3月こそと再度書いてみる。 2017/2/3読了 ::ウインドアイ ブライアン・エヴンソン 見開きのショートショートも含め、25の短編集。「遁走状態」よりもバラエティに 富んでい…
もう師走。相変わらずあっという間です。 2016/11/2読了 /賤ヶ岳の鬼 吉川永青 佐久間盛政をメインに据えた作品は初めて読んだ。 柴田勝家の甥であり勝家同様、武士としての誇りを重んじ、本能寺以後の覇権を巡り 真逆の性質を持つ秀吉に対峙する姿が描かれ…
5月はたくさん読めるかと思っていたが、5月中旬より取り掛かっている短編集、いまだに半分しか読めていない作品に手間取っています。6月中旬までに読了したい。 2016/5/5読了 ::プロローグ 円城塔 確かにプロローグだな。 ところどころとぼけた言い回しが楽…
久しぶりにたくさん読めた。電車の移動が多かったうえに、読み易い本と、長い期間をかけて少しずつ読み進めていた本が含まれているのだけれども。 2015/10/5読了 /世界の辺境とハードボイルド室町時代 高野秀行/清水克行 辺境ノンフィクションライター・高…
少し休めそう。閻連科の作品は今後も要チェック。 2015/4/6読了 ::有頂天家族 二代目の帰朝 森見登美彦 久しぶりに再会できた毛玉ファミリーの相変わらずの阿呆っぷり、 堪能させていただきました。 今までの森見作品のエッセンスを所々垣間見せ、縦横無尽に…
年末に向けロケットスタートだ!と思っていたのに、いきなり風邪でよろよろスタート。 2014/11/5読了 /繁栄の昭和 筒井康隆 表紙にまで使っている高清子さんを知らないため、ラストのエッセイは筒井さんの 熱意を感じただけですが、筒井康隆の短編集としては…
怒涛の図書館本攻撃に目が廻った一か月だったが、何とか読み切った。文字の嵐に少し吐き気がするが、断じて飲み過ぎではない。と思う。 2014/8/5読了 ::銀翼のイカロス 池井戸潤 ストーリー展開、キャラ設定はすっかり定型化しているため、初期のドキドキ感…
ワールドカップは残念ながら敗退しましたが、決勝トーナメントはアルゼンチンを応援中。予約本がコントロールできなくて短編集なら合間に読めるなと積んでいる本から取りいだしたる「ミサイルマン」。 久しぶりに味わったら刺激が強くてどのみち一気に読めな…
他の月より短い2月なのに冊数を読めたのは、読み易い作品が多かったせいもあるが、何と言っても大雪の影響で動かない電車を待つ時間が長かったり、大雪の影響で仕事が思うように進まなくなったりしたおかげ?です。びっくりするぐらい忙しいのに、どうしよう…
2013年の読了本は82冊。昔のようにノンフィクションを楽しむ割合が増えた。そして海外作品も増えたと思う。いずれにしても長めの作品が多かったせいか読み応えのある作品にもたくさん出会った。とりあえず振り返って2013年の作品を10冊、無理やり選んでみた…
今回は読むのに時間がかかる作品が多かった。今年はあと何冊読めるか、とにかく読もう。 2013/11/2読了 /ユニコーン―ジョルジュ・サンドの遺言 原田マハ 面白くなる予感はするが、このままでは物足りない。続きを待つしかないですね。 2013/11/6読了 /愛国・…
時がたつのは早いものです。冊数こそ少ないけれど、ここのところ前のめり気味に読書中。やたらと忙しいが、隙あらば読むべし。 2013/9/1読了 ::美しい昔 近藤紘一が愛したサイゴン、バンコク、そしてパリ 野地秩嘉 近藤紘一の足跡を追体験するルポルタージュ…
気が付けば「いとう」さん祭りだった。4冊目で気付いて強引に5冊目を読んでやったんだけど(笑)久しぶりのモリミーや、いとうせいこうも良かった。伊藤潤は初めて読んだ。なんだか好きなタイプっぽいのでこれからもチャレンジしようと思います。 2013/5/3読…