吉祥読本

読書感想。面白そうな本なら何でも読みたい!

宮内悠介

国歌を作った男

著者:宮内悠介出版社:講談社 様々な分野の13篇の短篇集。 開高健を題材とした「パニック-一九六五年のSNS-」は既読だが面白さを再認識。 その他「ジャンク」「国境の子」「夢・を・殺す」「十九路の地図」が好みで どれも宮内悠介らしさで溢れている。 …

ifの世界線 改変歴史SFアンソロジー

著者:石川宗生/宮内悠介/斜線堂有紀/小川一水/伴名練出版社:講談社 メンツが面白そうなので読む。 表紙がモロにラノベなのだが、今年読んできた日本SFの表紙がどうもラノベ風が多く、 買うのに抵抗が無くなってきている(笑) ところで講談社タイガな…

2010年代SF傑作選2

編集:大森望/伴名練 出版社:早川書房 「2010年代SF傑作選1」はベテラン勢で、 第2弾は2010年代にデビューした人たちという括りとのこと。 既読は「スペース金融道」 と「従卒トム」の2作品のみ。 「従卒トム」はやっぱり面白いが、この傑作選では小田雅…

かくして彼女は宴で語る 明治耽美派推理帖

著者:宮内悠介出版社:幻冬舎 明治時代末期。 若き芸術家たちがセーヌ川に見立てた隅田川河畔の料理店「第一やまと」に集い、 芸術を語り合うべく「牧神(パン)の会」を定期開催する。 その会合で様々な事件の話をメンバーが推理するという形式。 著者が明か…

宮内悠介リクエスト! 博奕のアンソロジー

著者:宮内悠介/冲方丁/法月綸太郎/山田正紀/梓崎優 /星野智幸/桜庭一樹/軒上泊/藤井太洋/日高トモキチ出版社:光文社 モリミーの「美女と竹林のアンソロジー」に続いて、宮内悠介が博奕をテーマに 作家さんたちにお願いした作品群を読む。 競馬や…

偶然の聖地

著者:宮内悠介出版社:講談社 試行錯誤しながら読んでいたら時間がかかってしまった。本文を読みながら注釈を読むとリズムが崩れて意味不明となってしまうので章を一気読みして注釈を読みに戻り、注釈を読んでからその前後を読み直す、の繰り返しで落ち着い…

2018年8月の読書リスト

9月になりました。仕事のことは棚に上げて、読書の秋にしたいのですが。。。 ようやく宮内悠介作品を全作読了。色々な作品スタイルを持つ作家さんなので、今後はどんな作品がでるのやら。フラナガンの「奥のほそ道」は「グールド魚類画帖」とは違う衝撃的な…

2018年7月の読書リスト

気候は昔と完全に変わってしまいました。従来の感覚も変えていかないといけない時期に来てしまったようです。様々なSF作品で描かれてきた世界に近づいているのでしょうか。何にせよ、当事者意識を持たないと本当にまずいと思う今日この頃。 2018/7/2読了 /カ…

2018年6月の読書リスト

ここのところ毎年思うのですが、どうしてこうも暑いのでしょう。変化が極端なんだよなあ。。。 世の中、何が起きるかわかりません。おかげで8月一杯まで休みが無くなりそうです。吉と出るのか凶と出るのか、とにかく踏ん張って頑張るのみです。 それにしても…

2018年5月の読書リスト

梅雨時期が近付き憂鬱だが、6月は自分のための時間が増やせそうな予感。やりたいことがいっぱいあります。 2018/5/3読了 ::ラヴクラフト全集〈別巻 下〉 H.P.ラヴクラフト 遂に全集読破。 第一巻を読んだのが1980年代だったので一体何年かかったことだろう。…

2018年3月の読書リスト

呆気なく新年度スタートです。食いしばってばかりいるため歯医者通いが終わりません。いっそ抜いてしまいたいけれど。。。花粉に鼻を啜りながら、仕事に奥歯を噛みしめながら、引き続き頑張るしかないんだよね。 2018/3/5読了 /黙殺 報じられない“無頼系独立…

2017年の15冊

本年もよろしくお願いいたします。 さっそく2017年をざっと振り返ります。2017年の読了本は78冊。これでも昨年よりは増えたのですが、80冊越えしたかった。毎年10冊と銘打っては優柔不断でそれ以上の選択をしてきたので今年は部門分けしてみました。順位付け…

2017年11月の読書リスト

今年は近くの公園の紅葉が綺麗です。だいぶ散ってきたけれど。それにしても寒さが厳しくなってきました。もう師走。読書は11月末に急ブレーキがかかってしまいましたが、ラストスパートかけましょか。仕事もね。 2017/11/6読了 /海の地政学 ジェイムズ・スタ…

2017年10月の読書リスト

近所の図書館が9月から来年の3月一杯まで改修中。臨時窓口はあるが、なんて不便なんでしょう。他の図書館に行かないとリクエストもできず(読む本みんな買えればいいんですけどね)、まずは手元にある本を優先的に読めってことか。 2017/10/5読了 /アメリカ…

2017年9月の読書リスト

過ごしやすくなってきました。客先で突然暴走したスマホ君。「戻る」がタップできない、勝手にカメラが連写を開始、次々と立ち上がるアプリたちに電源を切るしかなくて焦りました。大至急機種変更したが、何で機種変更であんなに待たされるんでしょうかね、…

2017年7月の読書リスト

最近の天候は色々な意味で凄いです。例年、できるだけエアコンを使わないようにしてきましたが、今年はかなりの割り合いで使っています。除湿しか使わないのですが、あまり効果がありません。熱中症にならないように気を付ける日々が続いていますが、災害で…

2017年6月の読書リスト

6月は佐藤亜紀を読んだ後、突如文章を読むのが辛くなってきてしまって。。。仕事に追われて精神的に余裕が全く無かったせいだが、読む予定だったケアリーの三部作は今後の出版予定を見て先延ばしでも大丈夫だなとさっさと諦め、積んであったブラッドベリの短…