吉祥読本

読書感想。面白そうな本なら何でも読みたい!

小田雅久仁

著者:小田雅久仁出版社:新潮社 体の一部をモチーフに書かれた短編集。 濃度の高い言葉を隙間なく詰め込んだページの連続。 フォントサイズも小さめでページ数以上に情報が多い。 そのうえ畳み込まれる気色の悪い描写に脳みそが追いつこうとフル回転させら…

2022年の10冊

歴史的に見ても色々あった2022年もいよいよ終わります。新たに感想はアップしませんが、少しづつ再読していた亡き津原泰水さんの短編集「綺譚集」をギリギリ本日読み終わりました。やはり傑作です。 再読とか上下巻などありますが、目標としていた60冊によう…

2010年代SF傑作選2

編集:大森望/伴名練 出版社:早川書房 「2010年代SF傑作選1」はベテラン勢で、 第2弾は2010年代にデビューした人たちという括りとのこと。 既読は「スペース金融道」 と「従卒トム」の2作品のみ。 「従卒トム」はやっぱり面白いが、この傑作選では小田雅…

残月記

著者:小田雅久仁 出版社:双葉社 「増大派に告ぐ」、「本にだって雄と雌があります」は読んでいるが 本作を含めそれぞれ印象が違い、著者のイメージが掴めない。 それだけ引き出しが多い作家さんなのかな。 月をモチーフにした3篇のダークファンタジー。 い…