吉祥読本

読書感想。面白そうな本なら何でも読みたい!

平山夢明

俺が公園でペリカンにした話

著者:平山夢明出版社:光文社 コロナの影響か、「八月のクズ」を読んだ時はもう読まなくてもいいかなあという 気持ちが若干あった。 それなのに「ペリカン」に何を話したのだろう?と気になって読んでしまった。 短編集なので、しんどくなったら表題作を読…

八月のくず 平山夢明短編集

著者:平山夢明出版社: 光文社 「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー 2」の読後、 青空をバックに干されている白いTシャツの表紙が爽やかな本書を読むと なんとなく同じ部類の作品にも錯覚するが、そんなことはあり得ない。 爽やかな表紙に裏腹の…

家が呼ぶ --物件ホラー傑作選

著者:若竹七海/三津田信三/小池壮彦/中島らも/高橋克彦/小松左京/ 平山夢明/皆川博子/日影丈吉/小池真理子/京極夏彦出版社:筑摩書房 家を題材にしたホラーアンソロジー。作家人を見て即買いして、あとは合間にポツリポツリと読んでいた。 小松左…

他人事

著者:平山夢明 出版社:集英社 この夏、「ナツイチ」の一冊として平積みされてたのを見かけ、読んでないのに気づき購入。映画「ダイナー」と合わせて一気に売ろうと思ったのでしょう、気持ちはわからないではないが「ナツイチ」の一冊に加えてもよかったん…

あむんぜん

著者:平山夢明出版社:集英社 「デブを捨てに」「ヤギより上、猿より下」に比べるとインパクトに欠けた気がするが、(慣れてしまった自分がいるのか?といささか心配になる)普通に考えると相変わらずのグロさ加減に平山先生の脳をつつきたくなる。だがしか…

2016年の印象的な10冊

今年の読了数は74冊。作品数は後で調べます。今年も印象に残った10冊を読了順で書いてみた。 ●パニック・裸の王様 :: 開高健 (2016/1/18読了) ●コドモノセカイ :: 岸本佐知子セレクトの短編集 (2016/1/28読了) 著者12人は後でこっそり書き込むかな? ●暗…

2016年8月の読書リスト

天気が荒れた8月もあっという間に終わりです。久しぶりにいつもより多く読めました。 認知症を発症している母親が心臓ペースメーカーを入れる手術をしました。病院に詰めることが多くてその分、読む時間が増えたってことなんですけどね。手術は無事成功。あ…

2016年1月の読書リスト

もう2月ですか。「~チャンネー」を一日で読むと流石にこたえるわ。脳ミソに。次の本を読み進めているのに、まだ余韻が残っている感じ。 2016/1/6読了 ::旅のラゴス 筒井康隆 一人の青年が老年の域に達しながらも続ける波乱の旅(人生)を淡々と描く物語。 …

2015年5月の読書リスト

5月は暑かった。。。。6月も続くのか? 2015/5/6読了 /夢をまことに 山本兼一 鍛冶屋職人の一貫斎が職人として無限に広がる夢を真摯に追いかける姿が 描かれている。 鉄砲から始まり、空気銃や万年筆、望遠鏡など、幾度となく失敗を繰り返しながら 考え尽く…

2014年6月の読書リスト

ワールドカップは残念ながら敗退しましたが、決勝トーナメントはアルゼンチンを応援中。予約本がコントロールできなくて短編集なら合間に読めるなと積んでいる本から取りいだしたる「ミサイルマン」。 久しぶりに味わったら刺激が強くてどのみち一気に読めな…

2012年4月の読書リスト

いつの間にか5月も中旬に。。。4月20日過ぎだったか、相方に任せたら暗証番号を3回以上間違えてしまい銀行のキャッシュカードが使えなくなりました。銀行印がどれだったか不明のため、本人が解除手続きしないといけなかったのですが、仕事の都合で解除できた…

DINER --平山夢明

わたしはある日、殺し屋専門の定食屋(ダイナー)に抛り込まれた。ほんの出来心で、奇妙なバイトを引き受けたばっかりに・・・・・。本当に最悪な出来事っていうのは、なんお助走も前触れもなく起こる。足元に空いた真っ黒い穴に、人は落ちるまで気づかない…

独白するユニバーサル横メルカトル --平山夢明

「BOOK」データベースより引用タクシー運転手である主人に長年仕えた一冊の道路地図帖。彼が語る、主人とその息子のおぞましい所行を端正な文体で綴り、日本推理作家協会賞を受賞した表題作。学校でいじめられ、家庭では義父の暴力に晒される少女が、絶望の…