都会に潜む“洋梨形の男”の恐怖を描いた傑作ホラーの表題作をはじめ、身勝手な男が痩身願望の果てに“猿”に取り憑かれる「モンキー療法」、変わり果てた昔の友とのおぞましい再会譚「思い出のメロディー」、ひとりの作家の内面に巣くう暗黒をあぶり出す「子供たちの肖像」、酒場のホラ話ファンタジー「終業時間」、チェスの遺恨を晴らそうと企む男のSF復讐劇「成立しないヴァリエーション」の全6篇を収録。ネビュラ賞・ローカス賞・ブラム・ストーカー賞受賞。 (「BOOK」データベースより引用)
「モンキー療法」 「思い出のメロディ」 「子供たちの肖像」 「終業時間」 「洋梨型の男」「成立しないバリエーション」の6編。
いずれの作品も読み易く、他の奇想コレクションにありがちな理解しにくい作品がありませんでした。
「モンキー療法」 はちょっとグロい描写があってちょっとキモチワルイ描写を我慢すれば問題ないかと(笑)
ダイエットに関しては身につまされますが(苦笑)だからといってあんなダイエットやりたくないなあ。
ダイエットに関しては身につまされますが(苦笑)だからといってあんなダイエットやりたくないなあ。
「洋梨型の男」はラストにちょっと戸惑いを感じましたが、そこまでの展開は飽きることなく読めました。
これもやはりヌメヌメするような気色悪さ漂う作品でした。
これもやはりヌメヌメするような気色悪さ漂う作品でした。
題名は可愛らしい「思い出のメロディ」ですが、現実にありそうな話なのでちょっと怖いです。
昔の仲間が突然訪ねてきたら要注意です。
昔の仲間が突然訪ねてきたら要注意です。
「子供たちの肖像」は幻想なのか狂気なのか、作家の内面が興味深く読めました。
「終業時間」 はユーモア溢れる短編で、色々な自動車の名前を浮かべてみるのも面白いかと。
「成立しないヴァリエーション」はチェスとタイムトラベルを絡めた作品。
チェスに関する記述が多かったわりにチェスに詳しくなくても楽しめました。
ラストの締めかたも明るい未来を予感させ良かったと思います。
(ブラックなラストも期待していたんですけどね)
チェスに関する記述が多かったわりにチェスに詳しくなくても楽しめました。
ラストの締めかたも明るい未来を予感させ良かったと思います。
(ブラックなラストも期待していたんですけどね)
気色悪い描写が少しあるとはいえ、基本優等生な感じがしてちょっと不満を感じる部分もありつつ心の奥にある暗部を浮かび上がらせるのが巧いと思います。
展開がイメージしやすく、全体的に綺麗にまとまっていた作品群でした。
展開がイメージしやすく、全体的に綺麗にまとまっていた作品群でした。