吉祥読本

読書感想。面白そうな本なら何でも読みたい!

2019年1月の読書リスト

もう少し読めるかと思ったが、一冊目に時間をかけすぎてしまった。
面白かったんだけど、読みはじめるとすぐ眠くなってしまって。
まとめてて気づいたけど、高野さん以外は外国人だった。今年は海外ものが増えるのだろうか?
「言葉人形」は今年の10冊に入る予感。
ず~~っと気になっていた「白い果実」をやはり読もうかな。三部作ってとこがネックなんだよなあ。



 2019/1/11読了
 ::ピクニック・アット・ハンギングロック
 ジョーン・リンジー
 この作品と初めて出会ったのは小林じんこの漫画。
 その後偶然テレビで映画を観たが、いずれもストーリーや結末がボンヤリしていた。
 思い出すのは映画の女子学生たちがやたら綺麗(神々しいんだ)だったとか
 ハンギングロックで姿が見えなくなるシーンや次々と倒れるように生徒たちが
 眠るシーン程度。
 原作が今になって出たので早速読んだが、やはりなぜ彼女たちが失踪したのかは
 不明のまま。
 むしろ失踪後、関係者たちの運命がジワジワと変わっていく様が本作品の
 本題だったわけで面白く読めた。
 もう一回映画を観直したい。



 2019/1/15読了
 /海の歴史
 ジャック・アタリ
 海との関わりを通してこれまでの歴史を網羅し、今後の人類が実施すべき提言が
 纏められている。
 広く浅く駆け足のような内容だが、政治、経済、環境等幅広い分野で海の重要性が
 整理されていて分かり易い。
 南北戦争の時に最初の潜水艦が作られていたことは知らなかったが、
 更にそれがベルヌの海底二万里ノーチラス号のモデルになっていたとの記述に
 驚いた。



 2019/1/22読了
 /辺境メシ ヤバそうだから食べてみた
 高野秀行
 高野さんが今までの冒険で食した料理を紹介していて相変わらずのノリで面白い。
 が、カエルのジュースとかやっぱキツイわあ。
 それぞれの地域の文化でもあるのだから行くからには食べないと失礼だし、
 理解も深まることでしょう。。。
 ということで自分は今後も安全な場所で高野さんを通して理解させて頂きますので、
 高野さん!よろしくお願いいたします。



 2019/1/23読了
 /言葉人形 (ジェフリー・フォード短篇傑作選)
 ジェフリー・フォード
 どの作品も満足できる良作ばかりで、確かに傑作選。
 最初の「創造」でがっつり引き寄せられ、最後までどの作品も楽しめたが好みは
 「〈熱帯〉の一夜」と「光の巨匠」。
 タイプの違う作品で同じ作家からこの2作が出てくるのは驚きだ。
 また、「巨人国」ではスピーディーにエッシャーの世界をテキスト化しているかの
 ような技巧の妙に翻弄され、読み終わった途端、二本の指に首をつままれたりして、
 な~んて想像してしまった。




4冊読了