吉祥読本

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恐竜まみれ 発掘現場は今日も命がけ

著者:小林快次
出版社:新潮社

 

慌ただしい年末年始に読むにはちょうどいい読み易さでした。

かなりの難所で地味で根気のいる作業をすることが自分に向いているかは別として
恐竜を発掘して研究するという仕事は何となく憧れる。
実際は大変なんだろうな、というのは本書を読むとよくわかる。
恐竜の化石などつい欲しくなってしまいますが、盗掘されたものかなと考えると買ってはいけないですね。

発掘作業は冒険のようだが、他分野の研究者本のような派手さはなく、
発掘に対する思いや心構え、その土地に対する思いなど、静かな熱量を感じさせる。
ネイチャーへの論文掲載や、むかわ竜発掘の経緯などは知らない世界だけに特に面白かった。

子供のころと恐竜の姿が変わってきているのは不思議な感覚だが、
たまには子供のころのように図鑑をひも解きたいと思わせてくれた。
本当は恐竜展とか見に行きたいんだけど、混雑し過ぎですぐ諦めてしまうんだよねえ。。
そんなことではやはり恐竜の発掘なんて仕事、できないですね。

 


2020/1/5読了