出版社: ステュディオ・パラボリカ
読み応えたっぷり。
山尾悠子の作品は読んでいるものの、多分半分も理解できていないことは
認識している。
山尾悠子に思い入れのある人たちの評論や熱い感想を読むにつれ、
その認識が正しいことが明確となり、今は猛烈な再読欲が湧いている。
「小鳥たち」でも掲載されていた人形作家・中川多理の作品写真も再掲されていたが、
何度観ても妖しく美しい。
いやそれにも増して「薔薇色の脚」の写真は、 「夢の棲む街」 を読んだ時のイメージが
あまりにも綺麗に塗り替えられる程のインパクト。
より幻想度が上がることは間違いない。
再読時にはこのイメージで、よりリアルに山尾作品にどっぷりと浸かりながら
読みたいと思う。
[執筆者]
金井美恵子、川上弘美、時里二郎、沼野充義、谷崎由依、金沢英之、三辺律子、
佐藤弓生、諏訪哲史、川野芽生、田中美穂、金沢百枝、吉田恭子、倉数茂、高原英理、
清水良典、高柳誠、東雅夫、礒崎純一、金原瑞人