まさか続編が出るとは思っていなかった。
池井戸作品の中では特異な作品だが、池井戸さんもたまに気分転換を
図りたいのかもしれないなと思っている。テキトーな憶測だが。
以前より池井戸さんには半沢シリーズや下町ロケットシリーズ、
その他の企業小説と同様のスタンスで政治モノを書いてほしいと思っているが、
あまりに生臭くてあちこちの政治家からクレームがつくかもしれないし、
ちょっと茶化すくらいのドタバタが丁度いいののかもしれない。
分かり易~い伏線やキャラクターの描き方のためあっという間に読めてしまうし、
呆れるくらい軽いノリの会話や対立描写は笑いを誘うためというよりは
現実だってこんなものなので皆さん呆れてくださいね、
という皮肉を込めているのかな。
コロナ禍を重ね合わせているので、かなり現実をトレースしているが、
色々な事件や出来事は現実に起こる可能性があり、
日本の危機感の無さを軽さのオブラートで突きつけてもいるんでしょうね。
もしこんなこと日本では起こらないよ、と思う人は後で蒼ざめることになるかも。
実際に武藤泰山のような政治家がいるといいなと思わせるあたりは
池井戸潤の読ませる手腕を感じさせます。
やはりハード路線の政治モノが読みたいぞ。
ところでまさか更に続編が出るなんてことは、、、ありそうか?