吉祥読本

読書感想。面白そうな本なら何でも読みたい!

町かどの穴 ラファティ・ベスト・コレクション1

著者:R・A・ ラファティ 
翻訳:伊藤典夫浅倉久志
監修:牧眞司


おお、ラファティの作品が!と早速飛びついた。

「九百人のお祖母さん」「つぎの岩につづく」「どろぼう熊の惑星」など、

既読作品からの収録が多いことに気付いてちょっと萎えたが、

勿論初収録作品もあったし再読の手間が省けたということで良しといましょう。

「九百人のお祖母さん」を読んだ当時は再読は無い、と思っていたものだが。。。

初読だろうが再読だろうが理解に苦しむ作品が多いのに、

何で読んでしまうのだろう。。。

初読の頃に比べるとこれでもだいぶ理解できていると思うが、

気を抜くと何を読んでいるのだろう?状態になる。

とぼけたおっさんというか酔っぱらったおっさんの法螺話という趣の作品もあるが

翻訳もだいぶ雰囲気づくりに貢献しているんでしょうね。

きっと楽しんで翻訳したに違ない。


初収録の作品のなかでは「今年の新人」と「苺ヶ丘」が好み。

再読作品としては不純粋科学研究所シリーズの

「われらかくシャルルマーニュを悩ませり」や

「つぎの岩につづく」「どろぼう熊の惑星」「町かどの穴」

「クロコダイルとアリゲーターよ、クレム」なども初読時よりも楽しめたと思う。


第2弾も出るのか。もちろん読む!