出版社 : 早川書房
「最初の接触」 マレイ・ラインスター
「生存者」 ジョン・ウインダム
「コモン・タイム」 ジェイムズ・ブリッシュ
「キャプテンの娘」 フィリップ・ホセ・ファーマー
「宇宙病院」 ジェイムズ・ホワイト
「楽園への切符」 デーモン・ナイト
「救いの手」 ポール・アンダースン
伊藤典夫さんの翻訳傑作選の第1弾を読んでいなかったが
ジョン・ウインダムの名前があったので積んでおいたもの。
読んでみたらジョン・ウィンダムの作品は既読だったが
（「時間の種」で「強いものだけ生き残る」という新訳版を読んでいた）、
やはり面白い。
他の作品は多分初読だと思うが、
全体を通して、何を読んでも懐かしいと思わせる。
「生存者」以外では
ファーストコンタクトのジレンマを描く「最初の接触」、
対照的な星へ影響を与えようとする地球文明を描きながら、
地球内での問題を宇宙に広げただけだった皮肉たっぷりな「救いの手」などが好み。
この時代のSFは子供の頃のイメージそのものなんだよな～
勿論古典作品ばかりだから仕方ないが、アイデア自体は目新しくない。
しかし、これらの作品が後世に与えた影響が大きかったことは間違いない。
古臭いと思いつつ、何だかんだとほぼ楽しめたのも事実。
傑作選というのも頷ける。
第1弾は本屋で探したが見つけられなかったので、
縁があれば読もうと思います。
