大正時代から現在に至る日本アニメの歴史が手軽に読める新書。
アニメ界にとって大きな影響を及ぼした人、及ぼしている人たちを取り上げ、
その役割の解説のみならず、「白蛇伝」をはじめとする黎明期の流れが
かなり詳しく、社会的背景などの絡みも含めて思っていた以上に楽しめた。
あの漫画家は?と思うこともあるが、キリがないか。
「鬼滅の刃」などにも触れていますが、最近のアニメ動向に関しては薄めです。
もう少し時間が経過しないと歴史的な位置というのも分からないでしょうし。
少し横道に。。。
日本初のカラー長編アニメ映画「白蛇伝」はもともと在籍していた会社が
参加していたので特に興味深く読みました。
アニメには特に詳しい訳ではないので、当時はその話を聞いても
「ふ~ん」程度だったが、今となっては詳しい話を聞いておけばよかったと思う。
まあその時点でも関係者だった方はリタイヤ状態で、
たまにしかお会いできなかったんですが。
それと当時仕事で関わりのあった日天、横シネなどの会社名が出てくると
何とも懐かしかったです。
本書とは関係ない話になってしまいましたが、
黎明期の様子を体系的に読める本はなかなか無いようだし、
興味のある人には貴重なアニメの「歴史書」だと思います。