吉祥読本

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カリストの脅威

著者:アイザック・アシモフ
翻訳:冬川亘
出版社 ‏ : 早川書房


何年も積みっぱなしだったので棚卸です。

アシモフ最初期の短編集。

各作品の前後に作品にまつわるエピソードなど本人による解説があり、

作品自体よりも興味深く読んだ。

デビュー間際の作品群で、あまり世の中に出回っていない作品が

集められたようで、やはりというか、それほど面白いわけではない。

いや、「混血児」などまあまあ面白い作品もあった。どっちだ。

題材が面白いのに中途半端に決まらない感じ。

昔っぽさは楽しめるが宗教や人種差別など地球で起きている問題を

宇宙にそのまま展開していて、そのうえ現代に継承されている内容は

普遍性はあるが物足りない。

前述のように本人による解説は面白いのだが。

ちなみに本人のエピソードではほとんどが没にされた作品のようだし。


まあ、お前に言われたくないわ! と怒られそうですね。


【収録作品】 
 「カリストの脅威」
 「太陽をめぐるリング」
 「一攫千金」
 「時の流れ」
 「おそろしすぎて使えない武器」
 「焔の修道士」
 「混血児」
 「秘密の感覚」