奇想コレクションの「TAP」を読んで以来のイーガン。
長い間積んでいる間にすっかり色褪せてしまった。
時間をかけて読んでいたため記憶が既にあいまいだが、
ぼうっと読んでいると理解できなくなるので戻っては読むを繰り返した。
宗教が絡んでくると途端に集中力が落ちてしまうのは何とかしたい。
どの作品もテーマが似通っているが様々なアイデアは好印象。
本作品中では「貸金庫」「ぼくになることを」「祈りの海」が良い。
「貸金庫」と「ぼくになることを」に関しては似たような設定の作品を
他の作家さんでいくつか読んでいる気がするが(思い出せない。。。)、
作家さんによって切り口が違うので楽しみ方が減ずることは無い。
「祈りの海」はそれこそ宗教を絡ませているのでちょっと抵抗があったが
何度か乗り越えるべく努力の結果(苦笑)、
本作の世界観には必須というか主題なんだと理解でき、堪能できたと思う。
読後の気持ちは勿論、「ようやく読み切ったぜ!」
【収録作品】
「貸金庫」
「キューティ」
「ぼくになることを」
「繭」
「百光年ダイアリー」
「誘拐」「放浪者の軌道」
「ミトコンドリア・イブ」
「無限の暗殺者」
「イェユーカ」
「祈りの海」