2024-10-01から1ヶ月間の記事一覧
著者:円城塔出版社:文藝春秋 東京オリンピックの開かれた年、とあるコードがブッダを名乗った。 そしてブッダ・チャットボットが説く機械仏教の変遷が本来の仏教の如く語られる。 以前読んだ短編集「AIとSF」でも感じたがAIと宗教は相性がいいのだろうか。…
著者:フリオ・リャマサーレス翻訳:木村榮一 出版社:河出書房新社 二つの短篇集「僻遠の地にて」「いくら熱い思いを込めても無駄骨だよ」を合わせ 追加で1編、合計21編の短篇集。 著者初読み。 以前「黄色い雨」という作品を読もうと図書館で予約したが 一…
著者:岸本佐知子出版社:白水社 翻訳家の岸本佐知子さんには読書の幅をだいぶ広げていただいたので とても感謝している。 その岸本さんが2000年以降に書かれた単行本未収録のエッセイ、書評、 そしてWeb日記がまとめられている。 明らかに妄想である記述も…
著者:円城塔出版社:東京創元社 久しぶりの円城塔はやはり手強い。 初期2編と近作2編計4編。 相変わらず普段あまり使わない部分の脳を刺激してくる作品たち。 特に表題作を含む初期2編はわかりにくいがその刺激が心地よい。 生まれ変わりを教義とする宗教団…