吉祥読本

読書感想。面白そうな本なら何でも読みたい!

円城塔

ベストSF2022

編集:大森望出版社:竹書房 大森望が選ぶ2021年の短編SFベスト10。(中編がひとつ) なぜか不思議な生き物を扱う作品多し。 良かった作品は酉島伝法の「もふとん」と伴名練の「百年文通」。 眠りの質が悪い者としてか結果がどうあれ取り敢えず「もふとん」…

2010年代SF傑作選1

編集:大森望/伴名練 出版社:早川書房 大森望、 伴名練が選ぶ2010年代のSF傑作選その1。 伴名練の作品「なめらかな世界と、その敵」が面白かったので 本当は伴名練の作品を読みたかったのだが寡作のため とりあえずアンソロジストとしての仕事を拝見する…

2018年12月の読書リスト

ハロウィンが終わった途端に始まった長いクリスマスもようやく終わり、いよいよ年末。あちこちで「平成最後の~」の枕詞が踊っているが、既に鬱陶しく感じているのは自分だけか?年号が変わるまで続くんだろうね。あれ、年号?元号?・・・ま、いっか。明日…

2016年の印象的な10冊

今年の読了数は74冊。作品数は後で調べます。今年も印象に残った10冊を読了順で書いてみた。 ●パニック・裸の王様 :: 開高健 (2016/1/18読了) ●コドモノセカイ :: 岸本佐知子セレクトの短編集 (2016/1/28読了) 著者12人は後でこっそり書き込むかな? ●暗…

2016年5月の読書リスト

5月はたくさん読めるかと思っていたが、5月中旬より取り掛かっている短編集、いまだに半分しか読めていない作品に手間取っています。6月中旬までに読了したい。 2016/5/5読了 ::プロローグ 円城塔 確かにプロローグだな。 ところどころとぼけた言い回しが楽…

2016年2月の読書リスト

一昨日、また衝動的に4冊ほど買いました。ところがいよいよ置き場所に困って、読まずに積んでいる本を手放そうかとピックアップ。折角ウチに来たのに申し訳ないなあと思いつつ50冊程度選んだが、もう少し様子を見て気持ちが変わったら何冊かでも積みなおそう…

2015年9月の読書リスト

ピークは何とか越えた、と思う。 2015/9/7読了 /二重螺旋 完全版 ジェームズ・D.ワトソン かの有名なDNAの二重螺旋構造を発見し、ノーベル生理学・医学賞を受賞した ジェームズ・ワトソンがどのような環境下で、そして共同研究者 フランシス・クリックをはじ…

2012年の印象的な本

今年は大作が多かったので、冊数的には少ないが読み応えがあって充実していたと思う。67冊でした。 ※読めてよかった3冊 ●チェスの話 -ツヴァイク短篇選 シュテファン・ツヴァイク ●キネマの神様 原田マハ ●木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか 増田俊也 …

2012年4月の読書リスト

いつの間にか5月も中旬に。。。4月20日過ぎだったか、相方に任せたら暗証番号を3回以上間違えてしまい銀行のキャッシュカードが使えなくなりました。銀行印がどれだったか不明のため、本人が解除手続きしないといけなかったのですが、仕事の都合で解除できた…

2012年3月の読書リスト

何とか今月中の更新に間に合いました。時間を作ると本を読むことに割いているので読書感想までなかなか手がまわりません。あと、着々と進んでいるのがダイエット。12月から体重が7キロ近く減ってます。特に努力はしていませんが、さすがにこのあたりで固定し…

感想を書かなかった本の記録 PART-4

引き続き(独立した)読書感想をアップしない本の備忘録として残す第四弾。小説率は一気にアップ! ★ 11月に読んだ本(11冊) ★ ●ヨーロッパ退屈日記 ::伊丹十三 2011/11/1 読了 ※気障だなあと思いつつそれが鼻につくこともない。おしゃれなエッセイで 若い…

後藤さんのこと /円城塔

円城作品は二冊目。一言で言うとよくわからないが面白い。 楽しめたのが「後藤さんのこと」と「The History of the Decline and Fall of the Galactic Empire」。いずれも文体といい言葉の扱い方といい表記の仕方といい既存の小説に対するチャレンジするかの…

Self-Reference ENGINE ::円城塔

彼女のこめかみには弾丸が埋まっていて、我が家に伝わる箱は、どこかの方向に毎年一度だけ倒される。老教授の最終講義は鯰文書の謎を解き明かし、床下からは大量のフロイトが出現する。そして小さく白い可憐な靴下は異形の巨大石像へと挑みかかり、僕らは反…