吉祥読本

読書感想。面白そうな本なら何でも読みたい!

ケン・リュウ

月の光 現代中国SFアンソロジー

出版社: 早川書房 ケン・リュウ編アンソロジー第二弾。作家14人16作品。 「移動迷宮」を読んで本作を読んでいないことに気付き、早速読む。 第一弾に比べると派手さは無いが、バラエティに富んでいて楽しめた。 雰囲気が好きでグッと心を掴まれた「おやすみ…

宇宙の春

著者:ケン・リュウ編集、翻訳:古沢嘉通出版社:早川書房 日本オリジナル第四短篇集。 肉体を離れ、ある意味寿命の無い生命体となりながら、 宇宙の四季(死期?)が繰り返す壮大な宇宙の流れを描いた表題作は 設定が面白い。 会ったことが無い13歳の娘と突…

2019年の読書を振り返る

今年は「ヤフー」から「はてな」に引っ越しという転機が訪れ、初心に戻って拙い感想を綴っている。いつまで続きますか。毎年その年の印象的な本を10冊程度リスト化していたので、はてなブログ移籍後初めての印象に残ったリストを書きたいと思います。 2019年…

折りたたみ北京 現代中国SFアンソロジー

編集:ケン・リュウ翻訳:中原尚哉/大谷真弓/鳴庭真人/古沢嘉通 出版社: 早川書房 思っていたよりも楽しく読めた「三体」で中国作家をもう少し知りたくなり、文庫本になった本書を勢いのまま購入した。ケン・リュウの序文で「中国SF」には中国の社会背景…

生まれ変わり

著者:ケン・リュウ翻訳:古沢嘉通/幹遙子/大谷真弓 出版社:早川書房 短編なので他の作品の合間に読み、3月から読み始めてもう6月も終わろうとしているなかでようやく読了。最初のころはだいぶ忘れてしまっているため、ざっとめくりながら思い出す。ちょっ…

2017年の15冊

本年もよろしくお願いいたします。 さっそく2017年をざっと振り返ります。2017年の読了本は78冊。これでも昨年よりは増えたのですが、80冊越えしたかった。毎年10冊と銘打っては優柔不断でそれ以上の選択をしてきたので今年は部門分けしてみました。順位付け…

2017年9月の読書リスト

過ごしやすくなってきました。客先で突然暴走したスマホ君。「戻る」がタップできない、勝手にカメラが連写を開始、次々と立ち上がるアプリたちに電源を切るしかなくて焦りました。大至急機種変更したが、何で機種変更であんなに待たされるんでしょうかね、…

2016年の印象的な10冊

今年の読了数は74冊。作品数は後で調べます。今年も印象に残った10冊を読了順で書いてみた。 ●パニック・裸の王様 :: 開高健 (2016/1/18読了) ●コドモノセカイ :: 岸本佐知子セレクトの短編集 (2016/1/28読了) 著者12人は後でこっそり書き込むかな? ●暗…

2016年4月の読書リスト

粛々と、できることをやります。 2016/4/6読了 /紙の動物園 ケン・リュウ 今年のTwitter文学賞海外部門で1位となった作品なので読んでみた。 SFというかファンタジックな作品が多いが、特筆すべきは中国系の著者だけ あって東洋文化が 色濃く反映されている…