吉祥読本

読書感想。面白そうな本なら何でも読みたい!

2020-11-01から1ヶ月間の記事一覧

真夜中のたずねびと

著者:恒川光太郎出版社:新潮社 5編からなる連作?短編集。 ホームレスとなった少女が占い師の老婆と暮らし、 その老婆の娘の遺体回収を依頼される「ずっと昔、あなたと二人で」は 何とも切ないが少女を巡る厳しい現実と、さばさばとした文体は よくも悪く…

家が呼ぶ --物件ホラー傑作選

著者:若竹七海/三津田信三/小池壮彦/中島らも/高橋克彦/小松左京/ 平山夢明/皆川博子/日影丈吉/小池真理子/京極夏彦出版社:筑摩書房 家を題材にしたホラーアンソロジー。作家人を見て即買いして、あとは合間にポツリポツリと読んでいた。 小松左…

武器としての資本論

著者:白井聡出版社:東洋経済新報社 もちろん(笑)、資本論は読んでいない。読んでみたいと思うことは何度かあったが、結局手が出ないまますっかりオッサンになってしまった。今更読んでも遅いかもしれないが、軽く読めそうなので挑戦した。かなり抜粋して焦…

囚われの山

著者:伊東潤出版社:中央公論新社 八甲田雪中行軍訓練を題材としたミステリー仕立ての作品。伊東潤さんの現代ものは初めて読みました。八甲田雪中行軍を描くパートと、当時の謎を特集記事にして雑誌に掲載しようとする出版社を描く現在のパートが交互に描か…

KGBの男-冷戦史上最大の二重スパイ-

著者:ベン・マッキンタイアー翻訳:小林朋則出版社:中央公論新社 イギリスのMI6に協力するソ連のKGBに所属するゴルジエフスキーがどのような経緯でスパイとなったか、そしていかにソ連を脱出したか、更に脱出後の動向が描かれるノンフィクション。 父親や…