吉祥読本

読書感想。面白そうな本なら何でも読みたい!

2007-10-01から1ヶ月間の記事一覧

海辺の生物

タラバガニはヤドカリの仲間だって知ったのはこの本を見てからだった。なんとなくショックだった。海辺の本なのにタラバガニが載ってるから変だと思ったよ。これって有名?みんな知ってた?ヤドカリにしちゃあ、でかすぎねーか?ヤドカリにしちゃあ、高すぎ…

海辺―生命のふるさと --レイチェル・カーソン

毎年行く岩場でのスノーケリングは、行く度に新しい発見で飽きることがない。名前もわからない小魚の大群に囲まれたり、砂粒のような稚魚の大群が眼前にいたり。そういえば海草の切れ端が2本、同じ方向に同じスピードで移動しているから不思議に思ってじっと…

スローカーブを、もう一球 --山際淳司

「江夏の21球」をご存知の方はある程度の年齢になっていると思いますが、この本に入っています。是非、今の若い人にも読んでほしい本です。熱い戦いを語っているはずなのに、山際淳司の目を通すとそれだけで、その場面にある静謐さを感じます。そのクール…

ブラバン --津原泰水

「BOOK」データベースより引用大麻を隠し持って来日したポール・マッカートニーが一曲も演奏することなく母国に送還され、ビル・エヴァンスがジョン・ボーナムがジョン・レノンまでも死んでしまった、1980年(昭和55年)。醒めた熱狂の季節に、音楽にイカれバ…

クワイエットルームにようこそ --松尾スズキ

冒頭はつらかった。これはちょっと失敗かも・・・と思って後悔したものの、我慢して読み進めた。こんな話しがずっと続かないことがわかって安心した。高橋源一郎の「君が代は千代に八千代に」を読んでいたので、多少免疫があったのかもしれないがつらいもの…

花神 --司馬遼太郎

司馬遼太郎の最初読んだ作品が、「花神」です。主人公は司馬作品のなかでもとても地味な部類にはいる村田蔵六、のちの大村益次郎です。確か中学生の頃だったと思いますがNHKの大河ドラマで放送されるとのことで、事前に読み始めた記憶があります。大河ドラマ…

カシアス --沢木耕太郎(著) 内藤利朗(写真)

しばらく離れていた「彼ら」に再会できた。それなりに長く生きていると、色々なことがあるものだ。挫折や病気や出会いや別れ・・・さらっと沢木耕太郎は書いているけど、大変だったんだね。だけど、まだまだあきらめていないんだよね。あきらめるには早すぎ…

われらをめぐる海 --レイチェル・カーソン

海に関して興味があって、何かの折に彼女の名前を知り、数件の本屋さんを探して見つけました。「沈黙の春」のほうが有名ですが、彼女はれっきとした海洋生物学者です。学者の著書なので専門用語が結構出てきますが、表現力が豊かで素人にもとてもわかりやす…

目撃者-近藤紘一全軌跡1971~1986 --近藤紘一

近藤紘一さんは、残念ながらずいぶん前に若くして亡くなられているのですが、特派員として生きていた時、奥様の自殺をきっかけにベトナムという戦場を駆け巡るようになり、ベトナムの歴史を目に刻みながらベトナムで生活した人です。この本は一周忌に出版さ…