2022-12-01から1ヶ月間の記事一覧
歴史的に見ても色々あった2022年もいよいよ終わります。新たに感想はアップしませんが、少しづつ再読していた亡き津原泰水さんの短編集「綺譚集」をギリギリ本日読み終わりました。やはり傑作です。 再読とか上下巻などありますが、目標としていた60冊によう…
著者:今村翔吾出版社:講談社 三部作とわかっていながら我慢できずに読んでしまった。 明治時代に繰り広げられるデスゲームはあっという間に読めてしまうので やはり全部出版されてから読めばよかった。 個性的な登場人物が次々登場、退場を繰り返しし目ま…
翻訳:岸本佐知子/柴田元幸 出版社スイッチ・パブリッシング 岸本佐知子さんと柴田元幸さんという大物翻訳家二人が 日本でほとんど翻訳されていない作家の短編をセレクトするという企画。 お二人の尖がったセレクトはなかなか手ごわい作品揃いのため 正直な…
著者:高野秀行出版社:集英社インターナショナル 高野さんの、一見緩さしか感じさせない(笑)過酷な冒険の数々に必要な言語を どのように取得してきたかが語られる。 実物のノートの写真を見ると案外几帳面で意外にも(失礼!)綺麗な字を 書かれるなとか…
著者:太田泰彦出版社:日経BP日本経済新聞出版本部 出版が1年前のため、最近の状況をある程度知っていると古い情報もあるが 半導体を巡る世界の動向、流れを概ね掴むには良いかと。 かつて半導体王国だった日本のこの分野での凋落は、 そのまま国力の低下に…
著者:土屋健監修:群馬県立自然史博物館出版社:みすず書房 生物の獲得した機能と進化を「攻撃と防御」 「遠隔検知」 「あし」 「飛行」 「愛情」 の5章に分けて解説している。 イラストも豊富で読み易い。 軟組織である眼や生殖器などは化石としてほとんど…
監修:紀田順一郎/荒俣宏出版社:新紀元社 雑誌「幻想と怪奇」は古書店で見かけることはあったが読んだことは無い。 1974年に休刊し、2019年に復刻したようだ。 73年~74年の12号からの傑作選で、短編やエッセイ等バラエティに富んでいる。 ラヴクラフトと…
著者:佐藤究出版社:講談社 長編だと思って読み始めたが、短編集だった。 ■「爆発物処理班の遭遇したスピン」 量子力学とテロを結び付けた表題作は緊迫する状況の中、 現実にありそうな米軍と日本の関係性と結末はリアルさを伴い、唸らされる。 ■「ジェリー…