吉祥読本

読書感想。面白そうな本なら何でも読みたい!

2023-06-01から1ヶ月間の記事一覧

あの頃、忌野清志郎と -ボスと私の40年

著者:片岡たまき出版社:筑摩書房 読んでいる間、頭の中ではトランジスタラジオや僕の好きな先生やスローバラードが ランダムに流れていた。 RCの熱狂的ファンが事務所に就職し、衣装担当、マネージャーになり 身近で過ごすことができるなんて夢のようだ。 …

風配図 WIND ROSE

著者:皆川博子出版社:河出書房新社 12世紀のバルト海交易を舞台に描かれる二人の少女の物語。 交易商として生きようとする二人に立ちはだかる地域間の争いや 階級による人間関係などが描かれる。 途中、戯曲形式で書かれたりするので戸惑うが、 慣れると自…

地図と領土

著者:ミシェル・ウェルベック翻訳:野崎歓 出版社:筑摩書房 ウェルベック作品は「服従」、ラブクラフトの伝記かつデビュー作の 「H・P・ラヴクラフト 世界と人生に抗って」に続いて3作目。 芸術家ジェド・マルタンの仕事に対するスタンス、家族や恋人との…

帝国図書館-近代日本の「知」の物語

著者:長尾宗典 出版社:中央公論新社 国立国会図書館は一度しか訪れたことがないが、 本書を知り、その歴史に興味が湧いたので読む。 帝国図書館から現在の国立国会図書館に変わったものと思っていたが 意外にも紆余曲折があったよう。 明治時代に前身施設…

リベンジ

著者:五十嵐貴久出版社: 幻冬舎 「リカ」シリーズ第八弾。 二作目の「リターン」の2年後ということで記憶があやふやだったが、 恋人を殺したリカに12発の銃弾を浴びせた青木孝子と生き残ったらしいリカの クロスリベンジやクズキャラ(佐藤)の顛末等々題…

口訳 古事記

著者:町田康出版社:講談社 知っているようで知らない古事記の世界を関西弁でがっつり楽しませてくれます。 町田康さん誇張しすぎだよ~と思いつつ調べてみると 案外忠実な内容だったことに「マジすか」連発。 日本の神様ってこんなに破天荒だったのか。 す…