吉祥読本

読書感想。面白そうな本なら何でも読みたい!

2019-11-01から1ヶ月間の記事一覧

くらげが眠るまで

著者:木皿泉出版社:河出書房新社 木皿泉の初期作品のシナリオ本。年の差夫婦(イッセー尾形、永作博美)のちょっとした日常が描かれるシチュエーションコメディー。残念ながらこの作品は見ていないが、二人の顔や仕草が頭の中で綺麗に再生され楽しめた。既…

他人事

著者:平山夢明 出版社:集英社 この夏、「ナツイチ」の一冊として平積みされてたのを見かけ、読んでないのに気づき購入。映画「ダイナー」と合わせて一気に売ろうと思ったのでしょう、気持ちはわからないではないが「ナツイチ」の一冊に加えてもよかったん…

折りたたみ北京 現代中国SFアンソロジー

編集:ケン・リュウ翻訳:中原尚哉/大谷真弓/鳴庭真人/古沢嘉通 出版社: 早川書房 思っていたよりも楽しく読めた「三体」で中国作家をもう少し知りたくなり、文庫本になった本書を勢いのまま購入した。ケン・リュウの序文で「中国SF」には中国の社会背景…

黒い玉

著者:トーマス・オーウェン翻訳:加藤尚宏出版社:東京創元社 ベルギー作家の作品自体初読みだと思うが、ベルギーを代表する幻想派作家とのことで読んでみた。 14本の短編は移動やちょっとした空き時間に日常から離れるにはちょうど良かった。 特に怖いとか…