【ア行】の作家
著者:マーガレット・アトウッド翻訳:斎藤英治出版社:早川書房 ギレアデ共和国で侍女として働く女性オブフレッドの物語。なぜこんな状況になっているのだろう?いつの時代想定なのだろう?と、疑問を持ちながら読み続けるが、理由がなかなかわからず、もど…
著者:ダグラス・アダムス翻訳:安原和見出版社:河出書房新社 傑作と謳われる作品は数多くあるが、この作品は大傑作と謳われている。傑作の基準はもちろん人によって違うものだが、その傑作本を読んでこなかった理由は読み始めてから思い出した。これ、シリ…
著者:トーマス・オーウェン翻訳:加藤尚宏出版社:東京創元社 ベルギー作家の作品自体初読みだと思うが、ベルギーを代表する幻想派作家とのことで読んでみた。 14本の短編は移動やちょっとした空き時間に日常から離れるにはちょうど良かった。 特に怖いとか…
著者:アダム・オルター翻訳:上原裕美子出版社:ダイヤモンド社 今の時代がいかに依存症で覆われているかがよくわかる。様々な依存症を具体例に説明されると自分もその依存症と無関係でいられないどころか既に侵食されていることに気づく。デジタルドラッグ…
著者:ジョージ・オーウェル翻訳:高橋和久出版社:ハヤカワepi文庫 「民主主義の死に方」を読んだ後にはやっぱりこの作品がいいのではないかと思い、 今更ながら読みました。 ディストピア作品を読むと必ずと言っていいほど、また現在の某大国の状況を伝え…
【ア】●ギルバート・アデア閉じた本●ケイト・アトキンソン世界が終わるわけではなく●デービッド・アトキンソンデービッド・アトキンソン 新・観光立国論●デイヴィッド・アーモンド肩甲骨は翼のなごり【イ】●グレッグ・イーガンTAP●ジェニファー・イーガンな…
イギリスを舞台にした四人家族に起こった不思議なできごとを描きます。養子として引き取られたマシュー(12歳)が主人公のジュブナイルっぽいSFで、全体的に緩~く物語は進行します。ある日、マシューの様子がおかしいことに気付いた両親は悩みます。幻覚で…
デジタル技術の発達でハリウッドではフィルムや役者が必要なくなり、往年のスターや映画データを使ったリメイク作品が新作として発表されているという世界。映画の中で本当にダンスを踊りたいという夢を抱いた少女とリメイクを行う男との恋愛ストーリーと共…
地球より彼方に浮かぶ双子惑星サント・クロアとサント・アンヌ。かつて住んでいた原住種族は植民した人類によって絶滅したと言い伝えられている。しかし異端の説では、何にでも姿を変える能力をもつ彼らは、逆に人類を皆殺しにして間の形をして人間として生…
事故で眼球を失った大作家ポールは、世間と隔絶した生活を送っていた。ある日彼は自伝執筆のため、口述筆記の助手として青年ジョンを雇い入れる。執筆は順調に進むが、ささいなきっかけからポールは恐怖を覚え始める。ジョンの言葉を通して知る世界の姿は、…
先に「祈りの海」を読もうと思っていながらなかなか手が伸びず先に奇想コレクションから手を付けました。 色んな分野が網羅されているのでグレッグ・イーガンの作風を絞り込む事は難しいですが短絡的に判断するとハードSFを得意とすると思われます。ただホラ…
愛するものを失う痛みと、滅びゆくものへの哀惜、そして赦し。犬が絶滅してしまった近未来のアメリカで孤独な男が出逢う、ささやかな奇蹟…。読後に深い余韻を残す表題作から抱腹絶倒コメディまで、アメリカSF界の女王ウィリスのベスト・オブ・ザ・ベスト4本…
「百年の誤読」で豊崎先生が例の「セカチュー」を叩いた時にこの作品を読まねばと思い、速攻で積んでおいたのですが読んで大正解。まったく意図しなかったものの、ディックの「流れよ我が涙、と警官は言った」を読んだあとにこの作品をセレクトしたために図…
引っ越してきたばかりの家。古びたガレージの暗い陰で、ぼくは彼をみつけた。ほこりまみれでやせおとろえ、髪や肩にはアオバエの死骸が散らばっている。アスピリンやテイクアウトの中華料理、虫の死骸を食べ、ブラウンエールを飲む。誰も知らない不可思議な…
モルグ街の殺人・黄金虫―ポー短編集〈2〉ミステリ編 「BOOK」データベースより引用史上初の推理小説「モルグ街の殺人」。パリで起きた残虐な母娘殺人事件を、人並みはずれた分析力で見事に解決したオーギュスト・デュパン。彼こそが後の数々の“名探偵”たちの…
ジョン・ウィンダム + 星新一(訳) + 長新太(イラスト) の組み合わせである。これだけで買いである。ちなみにこのシリーズを監修しているのが大森望。見事な仕事だなあ。もともと星新一さんが訳したバージョンが存在していたのですが、別途子供向けのシリ…
約二年程前、岩波文庫が新訳版を出版した際に入手していたものだったのですが、ようやく機会が到来しました。子供の頃に読んだきりで再読したいなあって思っていたもので。 だいぶ忘れていましたが、子供の頃に植えつけられたイメージはヴェルヌの力量の凄さ…
ジョン・ウィンダムの「海竜めざめる」を読もうかと思っていたのですが、順序としてはまずこちらを読んでおくべきかな、ということで読みました。 物語の舞台はイギリス。ある日、大流星群が地球を覆うように通過する。流星群を目撃した世界中の人たちが視力…
長いけど「BOOK」データベースより引用します。オックスフォード大学史学部の学生ネッド・ヘンリーは、第二次大戦中のロンドン大空襲で焼失したコヴェントリー大聖堂の再建計画の資料集めの毎日を送っていた。だが、計画の責任者レイディ・シュラプネルの命…
本作を読んだのは、中学生のときでした。小学生のとき、先輩の中学生に「グリーン家殺人事件」「Yの悲劇」(もしかしたら「Xの悲劇」かな?)を勧められて読んだがさっぱりわからないし、外国人の名前が覚えられなくて正直つまらない印象しかなかった。だか…
今日見たニュースで「火星に微生物のような生命体が存在した可能性を示唆する発見をした」とNASAジェット推進研究所の研究チームが発表したらしい。こういうニュースを見るにつけ、宇宙に関する本や、映画を思い出す。あれも見たい、これも読み直したい…