2025年も終わりですね。 読んでいただいた方々には感謝です。 今年は終盤に読む時間が減ってしまい、冊数は伸びませんでした。 あと500ページ越えの作品が増えていて一冊にかける時間が長い気がします。 言い訳は置いといて今年の10冊をピックアップしました…
編集:日本SF作家クラブ 出版社:早川書房 日本SF作家クラブ会長・井上雅彦さんによるアンソロジー全20篇。 平山夢明の名前があった事もあって恐怖とSFのマッチングを謳う本作に 期待しすぎたせいかそれほどの効果はないかな。 作品として面白いのは飛鳥…
著者:土屋健出版社:中央公論新社各章監修:後藤和久/小林快次/高桒祐司/相場大佑/冨田武照/田中公教/木村由莉 恐竜が絶滅した原因は隕石だったというのが今の定説。 そしてその絶滅の前後に生きていた生物たちが既に衰退期に入っていて絶滅したのか…
著者:マイケル・シェリダン翻訳:田口未和出版社:草思社 近頃騒がしい日中関係における主役と言える習近平。 中国国内でどのように権力を握るようになったか、 幼少からコロナ収束までの半生が描かれる。 中国国内でトップになるためには想像を絶する闘争…
著者:恒川光太郎出版社:講談社 久しぶりの恒川さんを堪能した。 マヤ文明をモチーフにしたある都市の栄枯盛衰のなかで生きる人々。 生贄を逃れることができた少年、命を懸けて戦う戦士たち、運命に翻弄される神官、 生贄の廃止を訴える少年を取り巻くグル…
著者:エマニュエル・トッド翻訳:大野舞出版社: 文藝春秋 短期間に書き上げただけあって、ちょっと説明不足というか理解するのに手間取る。 以前の著書を読んでいることが前提なのか?とすら思えた。 が、辛抱強く読むと意外な角度からの視点が新鮮で刺激…
著者:町田康出版社:講談社 町田康の口訳シリーズ?なので読まないわけにいかず。 歴史としてはなかなか理解に苦しむ時期が描かれる太平記だが 町田康にかかればあら不思議、楽しい。 太平記の読破などできないと思うが、これならできる。(気がする。。) …
著者:大治朋子出版社:毎日新聞出版 どうしてイスラエルは攻撃をやめないのだろう? ガザ地区で起きているニュースを見るたび疑問が湧いていた。 国家の判断であれ、国民は自国による執拗なガザ攻撃に何を思っているのだろうか。 題名からそれらの疑問に少…
著者:フレドリック・ブラウン出版社:東京創元社翻訳:安原和見 全集1より有名どころというか自分の認知している作品が揃っている感じ。 星新一訳で読んでいる作品も多いが印象としては大きく変わらないかな。 昔と題名が微妙に違う作品もチラホラ。 ま、詳…
著者:島田潤一郎出版社:青春出版社 「長い読書」が良かったので別作品も読みました。 結局、題名のように電車の中では読んでいないが、 短い乗車時間でも読めるくらい短いエッセイ集。 日々の暮らしや故郷、本に纏わることなどに絡めて 50冊の本が紹介され…
著者:野田努出版社:河出書房新社 2014年に出版され、このたび文庫化によって「完全版」と冠された作品。 多少は触れてきた分野をこのように体系的に知ることができたのは嬉しい。どっぷりではないがディスコ、ハウス、テクノを ある意味快楽として受け入れ…
著者:伊東潤出版社:幻冬舎 戦艦大和の建造に関わった5人の若き技術者たちの群像劇。 海戦から航空戦の時代への流れに反するように巨艦造船に邁進する中、 様々な技術的な難関に立ち向かう様や苦悩する若者たちが描かれる。 人を殺す兵器を作ることと素晴ら…
著者:垂秀夫聞き手・構成:城山英巳出版社:文藝春秋 この方が中国大使だった時の言動や行動に関してはとても印象に残っている。 大使として堂々と対応している様は小気味よく、 それまでの日本大使に感じていた物足りなさを ようやく払拭してくれる人が出…
著者:鈴木光司出版社:KADOKAWA 怖い展開を期待していたが、特に怖くない。 強いて言えば特殊清掃の映像の描写が気持ち悪い。 「南極の氷」で小松左京の「復活の日」のような展開か? 「植物」で伊坂幸太郎の「楽園の楽園」的な? それともジョン・ウィンダ…
著者:今村翔吾出版社:講談社 あれだけ読むのが楽しみだったのにいざとなると最後かあとちょっと切ない。 最弱キャラの双葉が結局のところキーに。 むしろ最強ということか。 木偏たちにまでスポットを当て、エンタメに徹しながら時代の転換期の 寂寥と期待…
著者:伊坂幸太郎 出版社:PHP研究所 25周年なのかあ。と、ある意味納得な短編集。 それだけ伊坂幸太郎らしさを感じたということ。 既読作品もあるが、読んでいない作品も読んだことがあるような気がしてしまうくらい 懐かしい伊坂幸太郎を感じた。 初期の頃…
著者:飯嶋和一出版社:小学館 久しぶりの飯島和一作品は明朝が清によって崩壊していく中、 武装した大船団を率いながら中国、台湾、日本相手に貿易を行い 一大勢力を築く鄭一族クロニクル。 明朝復興を目指すが叶わぬがために自らの王国を築き、22年間で潰…
著者:沢木耕太郎出版社:朝日新聞出版 江戸時代の講釈師・馬場文耕を題材とした沢木耕太郎が初めて書く時代小説。 知らない人物だったので不安だったが、情報量の少ない中、 さすが沢木さんの構成力、想像力を見せつけられたよう。 獄門刑になることが分か…
著者:円城塔出版社:新潮社 円城塔が歴史を語るとこうなるのか。 普通に読んでいるといきなりそしてシレっと「?!」となる展開に襲われる。 そして楽しくなる。 いつものように何だかわからないところが次々とやってくる。 でも楽しい。 「征夷大将軍」を…
著者:逢坂冬馬出版社:早川書房 逢坂冬馬3作目。 前2作と打って変わって日本国内が舞台に。 とにかく内容が多岐に渡り海外の紛争地域や特殊詐欺、投資ファンド等 個人的な問題から社会的問題まで広がる展開なので どう収束するのかと思いきや一気に綺麗すぎ…
著者:フレドリック・ブラウン翻訳:安原和見出版社:東京創元社 「73光年の妖怪」をきっかけにいよいよ全集に着手。 これで読んでいない短篇はだいぶ制覇できるのではないかと。 再読作品はあるものの忘れているものも多い。 ネタの古さを感じさせるのは仕…
著者:カミラ・グルドーヴァ出版社:河出書房新社翻訳:上田麻由子 様々な奇想で彩られる13編。 この手の小説は色々と読んできたつもりだがそれでも「ほどく」 を起点として インパクトのある作品集だった。 ミシン、人形、蜘蛛などをモチーフにした独特な世…
著者:門井慶喜出版社:河出書房新社 5人の人物(島義勇、内村鑑三、バチラー八重子、有島武郎、岡崎文吉)に フォーカスして北海道・札幌の成り立ちを描く連作集。 「家康、江戸を建てる」と同じような札幌バージョンかと思って読んだが 少し違っていた。 …
著者:宮内悠介出版社:講談社 宮内さんが過去の日記やブログ、mixiなどからピックアップした文章に 自ら解説を加えていくという内容だが、正直読むのがしんどかった。 まず宮内さんの尖がり具合が痛い(苦笑)。 確かに過去の自分の文章と向き合うことは辛…
著者:フレドリック・ブラウン翻訳:井上一夫出版社:東京創元社カバー装画:真鍋博 長い間積んでいた古本だが早く読んでおけばよかったと思わせる作品だった。 異星から来た未知の生命体と物理学者の緊張感漂う攻防戦は目が離せない。 人や動物に乗り移るこ…
芥川龍之介/選澤西 祐典/編訳柴田 元幸/編訳出版社:岩波書店 芥川龍之介が旧制高校の英語副読本として編んだアンソロジーから抽出した短編集。 副読本と言ってもテーマ別に8巻もあるようで、 その中からの選んだ22篇が本作であり、一体どれだけ作品があ…
著者:全卓樹出版社:朝日出版社 サブタイトルは 「不在の月とブラックホール、魔物の心臓から最初の詩までの物語」 理論物理学者による4つのテーマ、20篇の物語。 「銀河の片隅で科学夜話」を読んでからだいぶ経つ。 第2弾が出てから気にしつつタイミング…
著者:佐藤究出版社:講談社 偶然ながらアメリカの抱える問題を描く作品を立て続けに読むことに。 そして大丈夫かアメリカ。 まあアメリカの心配をしている場合ではないか。 本書と関係ないが、大丈夫か日本。 三葉虫の化石に夢中になる高校生が苛めにあい復…
著者:ナナ・クワメ・アジェイ=ブレニヤー翻訳:池田真紀子 出版社:集英社 囚人たちに殺し合いをさせる「スポーツ」が配信されているという近未来のアメリカ。 刑務所対抗の武器を使ってのチーム戦バトルが スポーツとして成り立っているのはどうかと思うが…
著者:窪田新之助出版社:集英社 2024年開高健ノンフィクション賞受賞作。 人口わずか3万人しかいない島で日本全国で一番の営業成績を出し続け、 神様と呼ばれた男が自ら運転する車で海に転落、溺死する。 程なく多額の横領が発覚したことで彼の足跡を丹念に…