吉祥読本

読書感想。面白そうな本なら何でも読みたい!

飯嶋和一

2018年の15冊

本年もよろしくお願い致します。 2018年の読了数は70冊。分冊でも冊数に数えているので、作品数としては68冊。再読は1冊。長編が多かったので去年より下がったのは残念ですが、まあ良しとしましょうか。その中から2018年の15冊を選びました。いつもの通り順…

2018年9月の読書リスト

燃え尽きたよ・・・。そんな矢吹丈のような感じの9月でした。疲れすぎて11万円台の銀行振り込みを迷いも無く11円で送金してしまった時の気持ち、わかってもらえるでしょうか。疲れきっているときの自分は信用できません。。 読書は3冊目標でしたが、結局2冊…

2015年の印象的な10冊

今年の読了数は65作品で67冊。今年も印象に残った10冊を読了順で書いてみた。高野さんの名前が二つあるぞ。 ●恋するソマリア :: 高野秀行 (2015/2/16読了) ●宇喜多の捨て嫁 :: 木下昌輝 (2015/2/28読了) ●狗賓(ぐひん)童子の島 :: 飯嶋和一 (2015/3/29…

2015年3月の読書リスト

じっくり贅沢に時間をかける読書は、やはりいいものです。 2015/3/9読了 ::火星に住むつもりかい? 伊坂幸太郎 伊坂幸太郎がこれまでも度々問いかけてきた題材。「正義って何よ?」ってこと。 国家や民族や宗教、誰もが自分の正義(大義)を信じ、それを強く…

始祖鳥記 --飯嶋和一

空前の災厄続きに、人心が絶望に打ちひしがれた暗黒の江戸天明期、大空を飛ぶことに己のすべてを賭けた男がいた。その“鳥人”幸吉の生きざまに人々は奮い立ち、腐りきった公儀の悪政に敢然と立ち向かった―。ただ自らを貫くために空を飛び、飛ぶために生きた稀…

神無き月十番目の夜 --飯嶋和一

「BOOK」データベースより引用慶長七年(一六〇二)陰暦十月、常陸国北限、小生瀬の地に派遣された大藤嘉衛門は、野戦場の臭気が辺りに漂う中、百軒余りの家々から三百名以上の住民が消えるという奇怪な光景を目の当たりにする。いったいこの地で何が起きたの…

雷電本紀 --飯嶋和一

相撲に関する小説やノンフィクションは読んだ記憶がなく、相撲もので思い出すのは、さだやす圭さんの「ああ播磨灘」という漫画と周防監督の映画「シコふんじゃった」くらいでしょうか。相撲のシーンを小説で読んでも面白くないと思ってましたが、なんてこと…

汝ふたたび故郷へ帰れず --飯嶋和一

「BOOK」データベースより引用故郷とは、人に何をもたらす場所なのか?「読む者をリングに立たせる」と言われた迫力満点のボクシング小説でありながら、人と風土との関わりを深く見つめた傑作―故・江藤淳氏が選後評で「いつの間にか引き込まれていた」と語っ…

黄金旅風 --飯嶋和一

「BOOK」データベースより引用江戸寛永年間、栄華を誇った海外貿易都市・長崎に、二人の大馬鹿者が生まれた。「金屋町の放蕩息子」「平戸町の悪童」と並び称されたこの二人こそ、のちに史上最大の朱印船貿易家と呼ばれた末次平左衛門(二代目末次平蔵)とその…