吉祥読本

読書感想。面白そうな本なら何でも読みたい!

2007-12-01から1ヶ月間の記事一覧

テロルの決算 --沢木耕太郎

今久しぶりに本書を手にとって見て、こんなに薄かったっけ?と思ってしまいました。勿論ページ数はそれなりにあるのですが、印象としてはもっと厚い本だったような気がしていました。そんな錯覚をするくらい色々なものが詰め込まれた本だったんだなあ。1960…

宇宙からの帰還 --立花隆

ザ・ライト・スタッフは宇宙へ行くためのお話しですが、これは題名の通り地球に帰ってきてからのお話し。当時としては斬新な切り口だなって思いました。思いもよらないことばかりで素直に面白かったです。もう、ずいぶん古い話しになってしまったけど、未だ…

ノーライフキング --いとうせいこう

今となってはすっかり古い内容になってしまった。・・・ように見える。インターネット、携帯電話の普及で人と人のつながり方の変わりようは、例えばたった10年前と比べても隔世の感がある。パソコン通信の頃の悪戦苦闘なんて、それこそ嘘のようだ。まあ、あ…

星新一空想工房へようこそ

星新一が止まらない。我慢できずに買ってしまう!!悪い癖だと自分でも思う。気に入った作家の本はたて続けに読みまくる。本屋を片っ端から探し回る。気になるテーマが出てくると関連する本まで探索を始めてしまう。財布がカラになる・・・これは最相葉月が…

アナベル・リー

最近、久しぶりに頭の中でリフレイン。「アナベル・リー」ご存知の方も結構いるんではないかと思いますが、これはエドガー・アラン・ポーが最後に書いた詩の題名です。中学か高校か忘れてしまいましたが、ポーの代表作の「黒猫」と数篇が収められた本を持って…

ザ・ライト・スタッフ --トム・ウルフ

今日見たニュースで「火星に微生物のような生命体が存在した可能性を示唆する発見をした」とNASAジェット推進研究所の研究チームが発表したらしい。こういうニュースを見るにつけ、宇宙に関する本や、映画を思い出す。あれも見たい、これも読み直したい…

チェーザレ・ボルジアあるいは優雅なる冷酷 --塩野七生

まずは、題名がいいよねって思っているのですが・・・昔の話しで恐縮ですが(というか昔の話ばかりしてますが)、中学生のときって「中三時代」「中三コース」とかの本があったでしょ?今もあるのか知らないけど。何年生だったか覚えてないし、題名も忘れた…

世に棲む日日(1-4) --司馬遼太郎

「花神」をきっかけに好きになった高杉晋作を決定的に好きになったのは本作のおかげです。4巻セットですがあっという間に読み終わった記憶があります。幕末にはキラ星のごとく魅力的な人物が現れますが、私にとってこの人以上のヒーローはいません。吉田松陰…

星とレゲエの島 --山川健一

ミュージシャンでもある山川健一の作品は20代前半に、結構はまった。カッコつけてるかんじもするけど鼻につくところまではいかなかった。今でもたまに自分が影響を受けていることを感じることがある。説明はできないが。(なんかこのブログ、説明できないっ…

仕掛け花火 --江坂遊

正直なところ不覚にも最相葉月の著書「星新一 一〇〇一話をつくった人」を読むまで名前すら知りませんでした。以下、Wikiより引用>星新一の唯一の弟子であり、長女の星子(せいこ)、長男の新(あらた)は彼の名前から取られている。星新一に弟子がいたなん…

リンダリンダリンダ --向井康介

映画館で見て期待以上に面白かったのですが、ちょっと確認したいことがあって買いました。 あいかわらずこの手の本の表紙は主役の4人組の写真だったので恥ずかしかったのですが・・・ノベライズだから仕方ないですね。演奏だって文字では伝わらないですもん…

博士の愛した数式 --小川洋子

きれいにまとまった、いい作品ですね。これ。理系が苦手だったけど関係なく読めました。数字に隠された意味を道具にコミュニケーションをとろうとする博士と家政婦の息子「ルート」の関係は微笑ましい。博士に影響を受け、少しづつ数字で遊びだすことで徐々…

センセイの書斎―イラストルポ「本」のある仕事場 --内澤旬子

養老猛、金田一春彦、逢坂剛、佐高信、その他、約30人の「センセイ」たちの書斎や仕事場をイラストで紹介している本です。私の所有本なんてそんな数は無いのですが、それでも置き場所に困っています。部屋が狭いにしても、やはり他の人はいったいどんなふう…