吉祥読本

読書感想。面白そうな本なら何でも読みたい!

2022-11-01から1ヶ月間の記事一覧

地図と拳

著者:小川哲出版社:集英社 日清、日露戦争から第二次大戦の終焉まで、満洲国の架空都市を舞台とした 国家の建設と戦争をめぐる群像劇。 日本、中国、ロシアの思惑と登場人物の理想と野望が複雑に絡まり合いながら 歴史を紡いでいく。 戦争構造学研究所を主…

ifの世界線 改変歴史SFアンソロジー

著者:石川宗生/宮内悠介/斜線堂有紀/小川一水/伴名練出版社:講談社 メンツが面白そうなので読む。 表紙がモロにラノベなのだが、今年読んできた日本SFの表紙がどうもラノベ風が多く、 買うのに抵抗が無くなってきている(笑) ところで講談社タイガな…

蹴れ、彦五郎

著者:今村翔吾出版社:祥伝社 戦国時代のスター的な武将たちではなく、名前は知っていても あまりスポットが当たってこなかった人たちににフォーカスしている短編集。 どの話しも著者の描く人物は爽やかで慈悲深くそして自らの信念に従う様が心地よい。 今…

流浪地球

著者: 劉慈欣翻訳:大森望/古市雅子 出版社:KADOKAWA 爆発する太陽から逃れるために地球ごと太陽系から脱出しようとする 「流浪地球」を筆頭に、「三体」同様、スケールの大きな作品が多い。 ただ「三体」のスケール感に驚いたせいか、 それぞれ楽しめる…