小川哲
著者:小川哲出版社:新潮社 著者自身をモデルとしたノンフィクション風短編集という解釈でいいのかな? 大学院生、小説家、占い師、トレーダー、漫画家などを通して語られる論考は 著者自身のそれがそのまま反映されていると思え、リアル。 他人の思考回路…
著者:小川哲出版社:朝日新聞出版 クイズ番組の決勝で対戦相手が問題を読む寸前にボタンを押し、正解する。 負けたプレイヤーはヤラセを疑いながらも、正解を導き出す可能性があるのか?を 考察しながら真実を探る過程が描かれる。 昔から早押しクイズは観…
歴史的に見ても色々あった2022年もいよいよ終わります。新たに感想はアップしませんが、少しづつ再読していた亡き津原泰水さんの短編集「綺譚集」をギリギリ本日読み終わりました。やはり傑作です。 再読とか上下巻などありますが、目標としていた60冊によう…
著者:小川哲出版社:集英社 日清、日露戦争から第二次大戦の終焉まで、満洲国の架空都市を舞台とした 国家の建設と戦争をめぐる群像劇。 日本、中国、ロシアの思惑と登場人物の理想と野望が複雑に絡まり合いながら 歴史を紡いでいく。 戦争構造学研究所を主…
著者:小川哲出版社:早川書房 著者初の短編集、6編。 父と子の関係にSF的要素である過去と現在を掛け合わせた内容が多かったが、 マジシャン、競走馬、音楽、歴史改変など舞台設定が独特。 タイムマシンとマジシャンの組み合わせが嵌った「魔術師」は家族と…
著者:小川哲出版社:早川書房 舞台はカンボジア。カンボジアといえばポル・ポトが浮かぶが、 ポル・ポトの隠し子と言われるソリアと田舎の村で育つ天才児ムイタックが主役。 虐殺を免れるためにどう生き残るか、緊張の連続で史実に かなり沿ったかたちで物…
著者:小川哲出版社:早川書房 「2010年代SF傑作選2」で読んだ「バック・イン・ザ・デイズ」 を 読んだことをきっかけにいよいよ読むことに決めた小川哲。 まずはデビュー作からということで本作を選ぶが、 この連作集の中に「バック・イン・ザ・デイズ」は…
編集:大森望/伴名練 出版社:早川書房 「2010年代SF傑作選1」はベテラン勢で、 第2弾は2010年代にデビューした人たちという括りとのこと。 既読は「スペース金融道」 と「従卒トム」の2作品のみ。 「従卒トム」はやっぱり面白いが、この傑作選では小田雅…