2009-08-01から1ヶ月間の記事一覧
「BOOK」データベースより引用運動も勉強もできず、落ち込みがちな高校生の勝。運動音痴から「うんちゃん」とあだ名され、同じ高校に美しい妹が入学してからは変に目立って、ますます死にたい毎日。そんな中、詩を書く柔道部の男子と親しくなり、彼の幼なじ…
弱小地方球団・仙醍キングスの熱烈なファンである両親のもとに生まれた山田王求。“王が求め、王に求められる”ようにと名づけられた一人の少年は、仙醍キングスに入団してチームを優勝に導く運命を背負い、野球選手になるべく育てられる。期待以上に王求の才…
今更ながらようやく読むことが出来ました。雑誌「Story Seller1-2」の「プロトンの中の孤独」、「レミング」とサクリファイスの外伝から入ったので時系列に沿って読んだことになります。おかげで自転車のロードレースをよく知っているような錯覚を覚え、すん…
読みはじめて、ん?と思い、読み進めるにつれ、懐かしさがこみあげてきました。久しぶりじゃね~か、と旧友に出会った感じとでも言うのでしょうか。と、「西瓜糖の日々」(リチャード・ブローティガン)の記事と同じ書き出しにしてみました。この作品も高橋…
本書裏表紙より引用藤木芳彦は、この世のものとは思えない異様な光景のなかで目覚めた。視界一面を、深紅色に濡れ光る奇岩の連なりが覆っている。ここはどこなんだ? 傍らに置かれた携帯用ゲーム機が、メッセージを映し出す。「火星の迷宮へようこそ。ゲーム…
想像力の地球旅行―荒俣宏の博物学入門 「BOOK」データベースより引用博物学は観察して目玉を楽しませる行為であり、記述する楽しみである。地球の上を実際に歩き、生きているモノを自分の目でみて確かめる。そこから、擬態や植物地理学、さらには進化論まで…
「BOOK」データベースより引用祇園祭宵山の京都。熱気あふれる祭りの夜には、現実と妖しの世界が入り乱れ、気をつけないと「大切な人」を失ってしまう―。幼い姉妹、ヘタレ大学生達、怪しげな骨董屋、失踪事件に巻き込まれた過去をもつ叔父と姪。様々な事情と…
昨年読んだ雑誌「Story Seller」の第2弾です。伊坂さん、近藤さん、佐藤さんが第1弾とリンクがあります。ノンフィクションの沢木さんがどのような作品を持ってきたのか、興味ありつつ不安もありつつ読みました。◆マリーとメアリー --沢木耕太郎このメンバー…
「琥珀捕り」に続いて読みました。読み終わってしまいました。でも読んで良かった。 以下本文より引用 「彼はまず、画板を百の四角に区分けする。それぞれの四角に番号をつけて小さな手控え帖に書き付ける。しかるのちに、これらの四角をさまざまな色で塗り…
HAYAKAWA ONLINEより引用破滅の兆しはすでに現われていた――アトランティス崩壊を目撃したプラトン、最後の審判の日を予見したキリスト、天界の絶対者に接して破局の近いことを知った釈迦、だがこれら賢聖達ですら宇宙を覆って迫る運命の全貌は知る由もなかっ…
キアラン・カーソンの「琥珀捕り」を読んで俄然フェルメールの絵画に関して知りたくなりました。その流れで「私はフェルメール 20世紀最大の贋作事件」(未読)を買ったわけですが、フェルメールの絵が具体的に判れば文章の理解度も上がるだろう、という理由…
ブログを始める前に読んでいたYMO(Yellow Magic Orchestra)がらみの本を2冊おさらいました。当時、YMOが登場した時の衝撃は凄かった。テレビでYMOの映像を流すという情報が流れるのをどれだけ心待ちしただろう。音楽の斬新さだけではなく赤い人民服を着て…