吉祥読本

読書感想。面白そうな本なら何でも読みたい!

フェルメール全点踏破の旅 --朽木ゆり子

キアラン・カーソン「琥珀捕り」を読んで俄然フェルメールの絵画に関して知りたくなりました。
その流れで「私はフェルメール 20世紀最大の贋作事件」(未読)を買ったわけですが、
フェルメールの絵が具体的に判れば文章の理解度も上がるだろう、という理由で
安くてフェルメールの絵が全部網羅されていることを前提に探しました。
1,050円で手ごろなサイズで、全ての絵が掲載され、説明もコンパクトに網羅していて
琥珀捕り」を読むときにこれを持っていれば・・・

 

入門書として、この作品はかなり良いのではないでしょうか。
それぞれの絵に関する説明、背景などがコンパクトにまとめられていて判りやすい。

 

このガイドを読んで、愕然とした事があります。
ロンドンのナショナル・ギャラリーに行った事があるのですが、本書にてフェルメールの絵が2点?
有ることを知りました。
行った当時は宗教画ばかりでなんだか面白くないなあ、なんて思っていたこともあって全く記憶がありません。
そして、昨年だったかフェルメール展に行こうと思っていたのに行けず。。。

 

2度のチャンスのいずれも生かせず「琥珀捕り」を読んだことを今更ながら後悔しています。
もし「琥珀捕り」を楽しむ予定がある方は何でもいいからフェルメールの絵を一通り見ておくと良いと思います。
wikiとかなら全部見れますから、本を買わないまでも見ておきましょう。

 

この本は今後のフェルメールがらみの本を読むときには最大限に利用したいと思います。