吉祥読本

読書感想。面白そうな本なら何でも読みたい!

2024-04-01から1ヶ月間の記事一覧

生き物の「居場所」はどう決まるか-攻める、逃げる、生き残るためのすごい知恵

著者:大崎直太 出版社:中央公論新社 時々気づかなかった視点になるほどね~と思わされるが もう少し広い意味での生き物を想像していたので読み始めは馴染めなかった。 後半になるとチョウの専門家である著者の研究がなかなか奥深いことに気付き 引き込まれ…

国歌を作った男

著者:宮内悠介出版社:講談社 様々な分野の13篇の短篇集。 開高健を題材とした「パニック-一九六五年のSNS-」は既読だが面白さを再認識。 その他「ジャンク」「国境の子」「夢・を・殺す」「十九路の地図」が好みで どれも宮内悠介らしさで溢れている。 …

わたしたちが火の中で失くしたもの

著者:マリアーナ・エンリケス翻訳:安藤哲行出版社:河出書房新社 「寝煙草の危険」が面白かったので熱が冷める前に読む。 アルゼンチンのホラー・プリンセスと呼ばれる著者だが 「寝煙草の危険」同様、自分の思うホラーという括りには収まらない作品ばかり…