吉祥読本

読書感想。面白そうな本なら何でも読みたい!

高野秀行

イラク水滸伝

作者:高野秀行出版社:文藝春秋 偉そうで申し訳ないが最近の高野さんの作品レベルの高さは目を見張るものがある。 イラクの事は詳しくないが、水滸伝に例えてくれるだけで理解が格段に アップした気がする。 昔からの緩い面白さは維持しつつ、訪れた国の複…

2022年の10冊

歴史的に見ても色々あった2022年もいよいよ終わります。新たに感想はアップしませんが、少しづつ再読していた亡き津原泰水さんの短編集「綺譚集」をギリギリ本日読み終わりました。やはり傑作です。 再読とか上下巻などありますが、目標としていた60冊によう…

語学の天才まで1億光年

著者:高野秀行出版社:集英社インターナショナル 高野さんの、一見緩さしか感じさせない(笑)過酷な冒険の数々に必要な言語を どのように取得してきたかが語られる。 実物のノートの写真を見ると案外几帳面で意外にも(失礼!)綺麗な字を 書かれるなとか…

幻のアフリカ納豆を追え! : そして現れた<サピエンス納豆>

著者:高野秀行出版社:新潮社 前作のアジア納豆の次はアフリカを含むより広い世界に目を向ける 高野さんとその仲間たちの納豆への探求心が止まらない。 納豆は日本だけの食品ではないというのは確かに驚きだが考えたこともない。 それが案外広範囲の地域に…

2019年の読書を振り返る

今年は「ヤフー」から「はてな」に引っ越しという転機が訪れ、初心に戻って拙い感想を綴っている。いつまで続きますか。毎年その年の印象的な本を10冊程度リスト化していたので、はてなブログ移籍後初めての印象に残ったリストを書きたいと思います。 2019年…

2019年1月の読書リスト

もう少し読めるかと思ったが、一冊目に時間をかけすぎてしまった。面白かったんだけど、読みはじめるとすぐ眠くなってしまって。まとめてて気づいたけど、高野さん以外は外国人だった。今年は海外ものが増えるのだろうか?「言葉人形」は今年の10冊に入る予…

2018年6月の読書リスト

ここのところ毎年思うのですが、どうしてこうも暑いのでしょう。変化が極端なんだよなあ。。。 世の中、何が起きるかわかりません。おかげで8月一杯まで休みが無くなりそうです。吉と出るのか凶と出るのか、とにかく踏ん張って頑張るのみです。 それにしても…

2018年5月の読書リスト

梅雨時期が近付き憂鬱だが、6月は自分のための時間が増やせそうな予感。やりたいことがいっぱいあります。 2018/5/3読了 ::ラヴクラフト全集〈別巻 下〉 H.P.ラヴクラフト 遂に全集読破。 第一巻を読んだのが1980年代だったので一体何年かかったことだろう。…

2016年8月の読書リスト

天気が荒れた8月もあっという間に終わりです。久しぶりにいつもより多く読めました。 認知症を発症している母親が心臓ペースメーカーを入れる手術をしました。病院に詰めることが多くてその分、読む時間が増えたってことなんですけどね。手術は無事成功。あ…

2015年10月の読書リスト

久しぶりにたくさん読めた。電車の移動が多かったうえに、読み易い本と、長い期間をかけて少しずつ読み進めていた本が含まれているのだけれども。 2015/10/5読了 /世界の辺境とハードボイルド室町時代 高野秀行/清水克行 辺境ノンフィクションライター・高…

2015年2月の読書リスト

1月に買った本がなかなか読みはじめられず、じれったい。 2015/2/7読了 /仁義なきキリスト教史 架神恭介 以前よりキリスト教がなければ多くの戦争って起きなかったのでは?と思いつつ 本気でキリスト教の歴史を知ろうと努力したことが無いため、 ヤクザの世…

2014年8月の読書リスト

怒涛の図書館本攻撃に目が廻った一か月だったが、何とか読み切った。文字の嵐に少し吐き気がするが、断じて飲み過ぎではない。と思う。 2014/8/5読了 ::銀翼のイカロス 池井戸潤 ストーリー展開、キャラ設定はすっかり定型化しているため、初期のドキドキ感…

2013年の印象的な本

2013年の読了本は82冊。昔のようにノンフィクションを楽しむ割合が増えた。そして海外作品も増えたと思う。いずれにしても長めの作品が多かったせいか読み応えのある作品にもたくさん出会った。とりあえず振り返って2013年の作品を10冊、無理やり選んでみた…

2013年7月の読書リスト

先日発表があった講談社ノンフィクション賞で、角幡唯介さん「アグルーカの行方 129人全員死亡、フランクリン隊が見た北極」、高野秀行さん「謎の独立国家ソマリランド そして海賊国家プントランドと戦国南部ソマリア」が見事受賞しました。早稲田探検部OBの…

2012年8月の読書リスト

あっという間に8月も終わりですね。9月は休みたいなあ(ただのボヤキです) 2012/8/4読了/木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか増田俊也 題名が刺激的。とにかく長い作品で返却期間との戦いでした。 奇しくもオリンピックの柔道を横目に読んでいたが、柔…

2012年7月の読書リスト

それにしても暑いですね。熱中症にはご注意を。 2012/7/5読了/二度寝で番茶木皿泉 いまだに年に一度は録画している「すいか」を観ている。 そして今でも三軒茶屋の近くを通ったり世田谷線を見るたび大塚愛の曲が頭に流れてくる。 あの大好きなドラマの脚本家…

世にも奇妙なマラソン大会 /高野秀行

今年読んだ「空白の五マイル」の作者、角幡唯介さんは早稲田大学探検部でした。 しかし、早稲田大学探検部といえば高野さんです。夏のお供にはやはり高野さんです。 硬派なイメージの角幡さんに比べるとビックリするくらいに軟派な高野さん。 今回はほぼ勢い…

怪しいシンドバッド --高野秀行

インド、アフリカ、タイ・ビルマ、中国、コロンビアなど、19歳~29歳までに高野氏が秘境、辺境に出かけた際に起きた(起こした?)数々のエピソードをまとめたような作品です。既読作品もあるのですが未読作品に関係する内容も書かれているので読まないと。 …

怪魚ウモッカ格闘記 --高野秀行

「BOOK」データベースより引用探し物中毒の著者は、ある日、インドの謎の怪魚ウモッカの情報を入手、「捕獲すれば世紀の大発見!」と勇み立つ。ルール無し、時間制限無しの戦いが始まった。次々と立ちふさがる困難を砕き、著者は進む。地元漁民の協力を仰ぐた…

幻獣ムベンベを追え --高野秀行

ワセダ三畳青春記がツボだったので早めの第二弾です。 子供の頃は近所にまだまだ自然が多く、森や川や沼みたいな場所があったものだ。その中を分け入って何度探検しかことか。かつては川口浩探検隊シリーズがテレビで放映され、ドキドキしながらテレビの前に…

ワセダ三畳青春記 --高野秀行

酒飲み書店員大賞?第一回受賞作!!なんと私をそそる賞なんでしょうか(笑)初めて知りました! 「BOOK」データベースより引用 三畳一間、家賃月1万2千円。ワセダのぼろアパート野々村荘に入居した私はケッタイ極まる住人たちと、アイドル性豊かな大家のお…