吉祥読本

読書感想。面白そうな本なら何でも読みたい!

2015年2月の読書リスト

1月に買った本がなかなか読みはじめられず、じれったい。



 2015/2/7読了
 /仁義なきキリスト教
 架神恭介
 以前よりキリスト教がなければ多くの戦争って起きなかったのでは?と思いつつ
 本気でキリスト教の歴史を知ろうと努力したことが無いため、
 ヤクザの世界に置き換えたキリスト史は初心者にはもってこい。。。だが、
 如何せん文字で読む広島弁がなかなか強烈で思っていた以上に時間が
 かかってしまった。
 結局抗争は続くってことなんだな。きっと。



 2015/2/8読了
 /「バンパイヤ」第二部完結編
 江坂遊
 へ~、手塚作品にホシヅルとか出てきてたのは知らなかった。
 手塚作品と星新一の言葉を結びつけているが、ちょっと無理やりというか
 こじつけを感じてしまう。



 2015/2/12読了
 /水声
 川上弘美
 強烈な広島弁の本を読んだ後なのでなおさら感じたのだろうが、
 美しい文学というところか。
 ただ、共感できるところがほぼ無く、その世界観には入っていけず、
 まあ入りようがないので仕方がないか。



 2015/2/16読了
 /恋するソマリア
 高野秀行
 前作に続きとてもぶっ飛んでいて面白い。
 ソマリア人ですら知らないソマリアの深淵をうっすらと浮かび上がらせている。
 ソマリ人気質や料理などどれをとっても興味深いが、ハムディの生き方を知ると
 異国を理解することの難しさを痛感する。
 相変わらず本当に危険な状況にいながら飄々と楽しんでいる高野さんは、
 とにかく凄い。



 2015/2/21読了
 /認知症の「真実」
 東田勉
 今は効果的な薬があるから、などと漠然と思っていたが、気になることもあって
 まず第一歩として読んでみました。
 この著書を最初に読んだことは正直ラッキーだと思う。
 とても難しい問題でもあるので、いい医療機関を判断するためにも
 勉強を続けなければいけないなと強く思った。



 2015/2/25読了
 /進化とは何か:ドーキンス博士の特別講義
 リチャード・ドーキンス
 20年以上前の子供向けの講義を書籍化。
 読み易く一部の写真を除いて内容に関しては全く古さを感じない。
 子供の頃にこの講義をナマで受けられたら、きっと自分の中で何かが
 変わっていたに違いない。



 2015/2/27読了
 ::何様のつもり
 ナンシー関
 1990年前後当時の内容なので今読むと古いのだが、今でもムフフと納得してしまう
 切り口。
 時期的には粗削りに感じる部分もあるが、簡潔に芸能人やテレビ界に核心をつく
 小気味よさは流石。


 2015/2/28読了
 /宇喜多の捨て嫁
 木下昌輝
 戦国の世の梟雄、宇喜多直家をこのように描くとは。
 表題作を読み、何だ短編集だったかと思ったが連作集だった。
 連作集ゆえ、視点の切り替えでむしろ深みのある作品となっている。
 ラストはちょっと説明が多かった感があるが、それでも心に残る。
 その後に表題作を再読するとうまく纏まっていることがよくわかる。
 デビュー作品とは思えないほど、期待以上に楽しめた。




8冊読了。