吉祥読本

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炯眼に候

著者:木下昌輝
出版社:文藝春秋
 

織田信長を取り巻く人物目線から見た天才織田信長を描く連作集。

サクサクと読み易い割りに合理的に状況を見極め、何手も先を読みながら天下を

目指す信長の凄さが浮き上がる手際は木下さんらしい。

ちょっと信長が凄すぎるけれど。

「弾丸」「鉄砲」「首級」が好み。

その中で「首級」は弥助視点の本能寺における解釈が面白いし、

作品自体の世界観も今までの木下さんには無かったものなので今後の広がりを

期待します。

2019/3/30読了