著者:高野秀行
出版社:集英社インターナショナル
高野さんの、一見緩さしか感じさせない(笑)過酷な冒険の数々に必要な言語を
どのように取得してきたかが語られる。
実物のノートの写真を見ると案外几帳面で意外にも(失礼!)綺麗な字を
書かれるなとか感心してしまった。
破天荒なチャレンジは高野さんの真面目さ故に成立してきたのかな。
当然、過去の作品を思い出させてくれることにもなるし、
高野さんの青春を一緒に振り返っているかのようで微笑ましく読めた。
小学校の頃英語を習っていたけど身につかなかったなあとか、
香港で言葉の行き違いからお土産屋さんと口論になったこととか
スイス人と一緒に仕事してお互いもどかしかった頃や
その他諸々の自分の言語絡みのあれやこれやも思い出せたし。
外国語に向かい合う心構えなど、
若い頃に本書を読んでいたらとても参考になったろうなあ。。
ということで、学生の方々には是非読んでいただきたいと思う作品でした。