先日発表があった講談社ノンフィクション賞で、
角幡唯介さん「アグルーカの行方 129人全員死亡、フランクリン隊が見た北極」、
高野秀行さん「謎の独立国家ソマリランド そして海賊国家プントランドと戦国南部ソマリア」が見事受賞しました。
早稲田探検部OBのダブル受賞は快挙ですね。おめでとうございます!
どちらも力作なので多くの人に読んでもらいたいです。
特に角幡さんの作品は受賞したのに、実は一番売れ行きが悪いと嘆いておられました。
自分も図書館で借りてしまいましたが、今後も応援しますよ。
あ、もちろん高野さんもね(笑)
角幡唯介さん「アグルーカの行方 129人全員死亡、フランクリン隊が見た北極」、
高野秀行さん「謎の独立国家ソマリランド そして海賊国家プントランドと戦国南部ソマリア」が見事受賞しました。
早稲田探検部OBのダブル受賞は快挙ですね。おめでとうございます!
どちらも力作なので多くの人に読んでもらいたいです。
特に角幡さんの作品は受賞したのに、実は一番売れ行きが悪いと嘆いておられました。
自分も図書館で借りてしまいましたが、今後も応援しますよ。
あ、もちろん高野さんもね(笑)
2013/7/7読了
::謎の独立国家ソマリランド
高野秀行
内戦と海賊のイメージしか無かったが、高野氏を通して見えてくる「地上のラピュタ」、未確認国家「ソマリランド」の仕組みやソマリ人の気質を知る限り日本が見倣うべき点がいくつもあるのでは?と思えてくる。
悪運の強さも手伝って非常に危険な地帯を飄々と切り抜ける高野氏、またいつもの通り、その地にすっかり馴染んでしまう高野氏ならではのルポは非常に面白く、
高野作品の最高峰と言っても良いのではないでしょうか。
::謎の独立国家ソマリランド
高野秀行
内戦と海賊のイメージしか無かったが、高野氏を通して見えてくる「地上のラピュタ」、未確認国家「ソマリランド」の仕組みやソマリ人の気質を知る限り日本が見倣うべき点がいくつもあるのでは?と思えてくる。
悪運の強さも手伝って非常に危険な地帯を飄々と切り抜ける高野氏、またいつもの通り、その地にすっかり馴染んでしまう高野氏ならではのルポは非常に面白く、
高野作品の最高峰と言っても良いのではないでしょうか。
2013/7/8読了
/ブラックウォーター
ジョイス・キャロル・オーツ
上院議員が運転する車川に落ち、同乗していた女性が、命を失うまでの数分間?に走馬灯のごとく駆け巡るこれまでの人生と妄想の繰り返しが悲しく残酷なまでに描かれる。
「とうもろこしの乙女~」で描かれた母親を思い起こした。
/ブラックウォーター
ジョイス・キャロル・オーツ
上院議員が運転する車川に落ち、同乗していた女性が、命を失うまでの数分間?に走馬灯のごとく駆け巡るこれまでの人生と妄想の繰り返しが悲しく残酷なまでに描かれる。
「とうもろこしの乙女~」で描かれた母親を思い起こした。
2013/7/14読了
/工場
小山田浩子
語り部が変わるごとに職場内の人物観が次々と変わり、一見不条理な世界を描いているようで極めて日常的であったりする。何気ない時間軸の変化の使い方は巧いかな。
虫がらみの描写や女性たちの微妙で不穏な空気感がなんというかちょっと怖い。
/工場
小山田浩子
語り部が変わるごとに職場内の人物観が次々と変わり、一見不条理な世界を描いているようで極めて日常的であったりする。何気ない時間軸の変化の使い方は巧いかな。
虫がらみの描写や女性たちの微妙で不穏な空気感がなんというかちょっと怖い。
2013/7/15読了
::ようこそ、わが家へ
池井戸潤
いつもながらの企業小説に、ささいなきっかけから家庭に降りかかるサスペンスが
組み合わさった作品で一気に読んでしまった。
放映中のドラマも含め、頭の中が池井戸ワールドに染まってます。
::ようこそ、わが家へ
池井戸潤
いつもながらの企業小説に、ささいなきっかけから家庭に降りかかるサスペンスが
組み合わさった作品で一気に読んでしまった。
放映中のドラマも含め、頭の中が池井戸ワールドに染まってます。
2013/7/18読了
/コリーニ事件
フェルディナント・フォン・シーラッハ
著者の持つ背景、無駄を排除して淡々と冷静な描写だが、それによって行間を読ませ、重たいテーマを提示している。法律は公正である必要があるが、それ故に矛盾を孕んでもいる。
この人の作品を読むと、正しいのは誰か?と考えさせられる。
/コリーニ事件
フェルディナント・フォン・シーラッハ
著者の持つ背景、無駄を排除して淡々と冷静な描写だが、それによって行間を読ませ、重たいテーマを提示している。法律は公正である必要があるが、それ故に矛盾を孕んでもいる。
この人の作品を読むと、正しいのは誰か?と考えさせられる。
2013/7/22読了
/歴史を変えた外交交渉
フレドリック・スタントン
独立戦争時の米仏の交渉、ウィーン会議、ポーツマス講和条約、キューバ危機、
米ソのレイキャビク会談など歴史上重要な意味を持つ8つの事例。
武力を使わずに話し合いで戦争を回避するため、相容れない条件下の交渉の現場とその裏側で粘り強く繰り広げられる情報戦や苦悩に息が詰まる。
国家を維持していくには外交がいかに大事なことか、そして政治家の資質の占める割合の大きさを痛感する。
特にアメリカは武力だけではなく、むしろ交渉能力で超大国になったということがよくわかる。
それに比べ日本は、、、比較にならない。
/歴史を変えた外交交渉
フレドリック・スタントン
独立戦争時の米仏の交渉、ウィーン会議、ポーツマス講和条約、キューバ危機、
米ソのレイキャビク会談など歴史上重要な意味を持つ8つの事例。
武力を使わずに話し合いで戦争を回避するため、相容れない条件下の交渉の現場とその裏側で粘り強く繰り広げられる情報戦や苦悩に息が詰まる。
国家を維持していくには外交がいかに大事なことか、そして政治家の資質の占める割合の大きさを痛感する。
特にアメリカは武力だけではなく、むしろ交渉能力で超大国になったということがよくわかる。
それに比べ日本は、、、比較にならない。
2013/7/28読了
::聖なる酔っぱらいの伝説 他四篇
ヨーゼフ・ロート
5つの中短編。モリミーの「聖なる怠け者の冒険」と関係が?と思って読んだが、違ったみたい。
ナチス台頭前夜を描いた「蜘蛛の巣」と、作者自身を描いているかのような表題作が面白い。
::聖なる酔っぱらいの伝説 他四篇
ヨーゼフ・ロート
5つの中短編。モリミーの「聖なる怠け者の冒険」と関係が?と思って読んだが、違ったみたい。
ナチス台頭前夜を描いた「蜘蛛の巣」と、作者自身を描いているかのような表題作が面白い。
7冊読了。